神大附属中等10回目の適性検査（神戸市北区の中学受験専門塾・灘中学受験Academia） #中学受験 #神大附属 #適性検査

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。神大附属中等教育学校（以下KUと略)の適性検査が2015（平成27）年に始まって、来年でちょうど10回目となります。（注：阪神間では「神大」＝「神戸大学」で、「しんだい」と呼びます）とこの間に受検（厳密には「験」ではない）会場も変遷。当初はKU本校で行われていましたが、最寄駅から学校までの道路が狭い等の事情もあり、募集人数に対してあまりに多い受検生を捌くのが大変だったらしく、程なく「神戸常盤アリーナ」に変更されました。ただ、ここも会場使用時の制約やら周辺への配慮やらでかなり気を遣っていたようです。

そして、来年の2024（令和6）年度は「神戸大学鶴甲第一キャンパス」で行われると発表されました。「神大」附属と名乗っているのだから、本校以外の会場としては最も相応しい会場でしょう。むしろなぜ今までそこじゃなかったの？と思うくらい。まあ、私たちにはわからない様々な事情もあるのでしょうが。他に来年度は時間帯の変更があります。検査そのものの時間は50分のままですが、休憩時間も50分と随分長くなります。トイレの混雑を考慮したとのことで、混雑具合によっては更に延びることもあり得るのだとか。また、コロナが5類に移行したことを受けて、感染症を理由とした別室受験や追試験は行わないので「体調管理には十分気を付けてほしい」と学校から説明があったそうです。受検生とそのご家庭は特に注意が必要ですね。

こうして振り返ってみると「KUの適性検査も10回目になるのかぁ」とちょっとした感慨があります。当塾でも連携適性（内部進学）、一般適性（外部受検）の両方で合格者を出しており、どちらも求められるレベルが高くてかなりハードでした。「KUも容赦ないなぁ。『ウチの方針に乗っかれるできる子しか要らないよ』ということか。」というのが正直な感想。わかりやすく言えば国公立大の入試と同じようなものでしょうか。そう考えれば「授業料が安いからという理由だけで、猫も杓子も易々と入れる訳ではない」ことも納得ではないでしょうか。

適性検査開始当初は、大手の進学塾が滅多にない商機とばかりに「KUコース」なるものを大々的にバカスカ立ち上げました。その謳い文句も「KUに特化した適性検査対策！」「中学受験の学習経験がなくても大丈夫！」等と、今にして思えば詐欺紛い？ともいえるようなもの。コース内容を見ると、大抵は他校の適性検査の問題をチョロチョロッとやってみましたけど何か？程度。こんなんで受かる訳ないでしょ？という代物で、どの塾もKUコースのみの合格者がどれほどかはまったくのブラックボックス。数年後にほとんどPRしなくなったのも当然でしょうね。

でもね、これも当然と言えば当然。どんなに受かる見込みのない子だったとしても、塾としては「受かりませんよ」とは言えないでしょ、経営的に。「大丈夫ですよ。頑張れば（ここがミソですよ！）受かりますよ。では、この申込書にお名前を…」そうして入塾したのに、いつまで経っても模試の点数も伸びない。先生と面談しても「別に問題ありませんよ。このまま頑張りましょう。」と言われるばかりでズルズルと入試直前に。遂にシビレを切らして、当塾に「ウチはKUしか考えていなかったんですが、このままでも受かるでしょうか？」と駆け込み相談。「今お通いの塾でお聞きになれば？」と言っても「大丈夫としか言われないんですよ！」と半ばキレ気味のお母さん。仕方ないので、お話を伺ってみて正直に見解を申し上げると「そんなバカな…ここまで頑張ってきたのに、どうすればいいんですか？」まぁ、今更どうしようもないでしょうね…

ここでハッキリ申し上げておきます。私どもはそういう「ウソ」や「誇大広告」が嫌で当塾を立ち上げました。だから、平気で「今のままでは、その学校は難しいですね」と言ってしまいます（笑）裏返せば、当塾で中学受験で成功された方は、皆さんそういう部分を理解して頑張っていただけたものと自負しております。ただ合格して終わりではなく、進学後も勉強をはじめ学校生活を楽しんでくれている様子に頼もしさすら感じています。そこまでしてはじめて「中学受験は成功だった」と言えるのではないでしょうか。では、また。