「英語4技能」の前に「国語4技能」でしょ(神戸市北区の中学受験専門塾・灘中学受験Academia) #中学受験 #国語 #英語4技能

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2024/03/19 「英語4技能」の前に「国語4技能」でしょ(神戸市北区の中学受験専門塾・灘中学受験Academia) #中学受験 #国語 #英語4技能

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。当塾は兵庫県にありますが、兵庫県の公立高校において本日合格発表がありました。兵庫県の公立高校入試には「複数志願制」という仕組みがあり、一部の例外を除き第一志望と第二志望を選択して受験できます。そのため、合格発表で自分の番号があったとしてもすぐに「バンザイ!」とはなりません。合格通知の書類を確認するまでは、合格校が「第一」か「第二」かわからないのです。(「第一」だけ志願した子だったら、番号があった時点で「第一」確定ですが。)ただ、兵庫県では内申比率が50%を占めるため入試当日の逆転はなかなか難しく、大抵は中学校の進路指導に従って受験することになるので、志願変更も含めてよほどのヘマをしなければ大丈夫というような入試だと言えます。中学受験の方がよっぽど「実力勝負」の入試だと思いますよ。公立高校受験の感覚で中学受験を考えていて「痛い目」に遭った親御さんも多いんじゃないでしょうか。「公立教育への忖度=内申対策」はまったく無関係の世界ですからね。

 

さて、今年の兵庫県公立高校の入試問題については「英語が難しかった」という声がありました。国が「英語4技能」向上を掲げて以来、小学校での英語必修化や中学英語の難化等といった英語に関する話題が多く出ています。ところが、小学校では文法そっちのけで「聞く・話す」が優先だったのに、中学では「簡単なことはもう小学校で習ったよね?」と言わんばかりにバンバン授業が進むものだから、「勉強は学校だけ」という子はどんどんついていけなくなっているんだそう。「英語4技能」が始まる前よりかえって「英語嫌い」が増えたというから笑い話にもならん。英会話教室や高校受験塾なんかは「ここが商機」と考えているようで、「英語の早期教育」を宣伝文句に幼児や小学生の入塾を促すチラシもよく見かけるようになりました。

 

その一方で「小さい頃からやっていたお蔭で英語だけはピカイチなんだけど、国語と社会が壊滅的で…」という子も多くなっているそう。その内容を聞いてみると、「国語の読解問題ができない」というような高い(?)レベルの話ではなく、もはや「日本語の文が読めない」ところまで落ちているのだとか。文章をちょっと音読させてみたらその酷さが一目瞭然で、どこが文節やら単語やらも掴めないため「意味のあるまとまり」に区切ることができず、聞いていても何を読んでいるのかさっぱりわからない。改行したらそこで切ってしまう、「てにをは」も怪しい、そもそも語彙が乏し過ぎる…確かに「壊滅的」です。これでは、日本語をベースにした学習もすべて「壊滅」してしまいます。国語どころか社会も理科も数学も。英文和訳だってダメですよね。

 

そうすると「だったら、いっそのこと日本語をやめて全部英語にしちゃったら?」という暴論がどっかから出てくるんだけど、じゃあまずはアンタがやってみたら?歴史的に見ても、母国語を奪われて宗主国の言語を強制されたらそれはもはや「植民地」なんだよ。それはグローバルでも何でもない。日本語も英語もできてこそのグローバルでしょうが。でも、簡単なことじゃないよ。だって見りゃわかるでしょ?これだけ「日本語=国語」ができない子どもたちが増えているんだもの。書いてあることを正確に「読んで」、人の話を正確に「聞いて」、自分の思うことを正確に「話して」、人に伝わるように正確に「書いて」…「英語4技能」の前に「国語4技能」を鍛えましょうよ。では、また。

 

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