全国統一小学生テスト・「決勝大会」のレベルとは（神戸市北区の中学受験専門塾・灘中学受験Academia） #中学受験 #全国統一小学生テスト #決勝大会

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。全国統一小学生テストの「決勝大会」も終わり、公式HP上に各学年30位までの成績優秀者が発表されています。SNSでは相変わらず自慢ネタや自虐ネタがあふれていますが、「決勝大会」に関するものも多く見受けられました。ところで、テスト前に「決勝大会に出られたら欲しいものを買ってあげる」「ウチの子は灘中志望だからまずは決勝大会ぐらいは出てくれないと」と鼻息も荒くおっしゃっていた親御さん、返却されたテスト結果はいかがだったでしょうか。見るも無残だった？そりゃそうよ。

1学年当たりの受験者は20000～30000人程度。決勝進出者は上位50名なので、400～600人の内の1人という計算。これを偏差値に置き換えると78～79という驚異的な数字。データの偏りなどの誤差で数字が前後することはありますが、簡単に取れる数字ではないことぐらいはおわかりになるでしょう。こういうラインを目指せる子が一体どのようなレベルなのかが、本当に想像できますか？かつて当塾の小6生で兵庫県1位を獲った生徒、全国では55位と「決勝大会」にあと一歩届かず。算数のミス1問が響いての結果で、算数の担当講師がめちゃくちゃ怒り、本人も悔し泣きしていました。それをバネにしたのか、その生徒は甲陽学院中に見事合格（ちなみに甲陽は3科目校ですが、その生徒は全国統一小学生テストの社会は満点でした。）その6年後には東大に現役合格。

他にも、首都圏での教え子の中で「決勝大会」に2回連続進出、「決勝大会」でも連続で30位以内に入って賞品のiPadを2台ゲットした強者がいましたが、開成中、筑波大付属駒場中と合格し後者に進学。その子も当然のように東大に行きました。「決勝大会」のレベルとはこういうもの。灘中や開成中に合格するよりも「決勝大会」に進出する方が難しいと言っても過言ではないのです。筑駒、灘、開成なんて中学受験用の模試でも80％ライン偏差値が70オーバー。73だとか74だとかいう数字も。少なくともそのレベルを目指してやっている連中とやりあうくらいでないとアカンのですわ。

これでもまだぬけぬけと「我が子を決勝大会に」と言えますか？せめて全国順位で2ケタを獲ってからにしましょう。でなければ、親子ともども恥をかくだけです。まずは謙虚にテストの見直しに全力を傾けましょう。また、テスト会場で「僕は〇〇式でだいぶ先までやってるから、こんなテストなんて楽勝で満点取るぜ。」なんて随分と威勢のいいお子さんもいますが、ほぼ間違いなく「口程にもない」結果に終わっています。問題がふだんやっている教材の「パターン」と違うというだけで崩れているのです。「こんなの習っていない」とか「問題の意味がわからない」とか言うのは典型的な症状です。これを鵜呑みにした親御がテスト内容を批判しているのもよく見かけますが、「やったことがない問題」に立ち向かう姿勢が求められているというのに、親御までもがそんな体たらくではお子さんの学力向上はまず無理でしょうね。

テストではいつも高得点を取らねばいけないのですか？失敗から学ぶことがそんなに嫌なんですか？お子さんの人生＝アナタの人生ではないでしょう。そんなことすらわからないのなら、やっぱり「残念な親」としか言いようがありません。そんな親御に「テストで点を取れ。そのための勉強をしろ。」とお子さんに言う資格もまったくありません。そんなメンタルでは中学受験でも不幸になるだけ。悪いことは言いませんからどうぞご再考ください。では、また。