甲陽合格も宝くじ？～合格者数分析その３～（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #中学受験 #甲陽学院 #合格実績

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。北向きの日当たりが悪い所に残っていた白いものもやっと無くなってきました。東京・神奈川の中学受験はいよいよ明日ですね。男子トップ層には、取り敢えず灘を押さえておいて開成・筑駒と攻めていく受験生もいることと思います。だいぶ前の話になりますが、雪が舞う筑駒の正門前で応援に立っていたことを思い出しました。コロナも気になりますが、受験生には無事に受験スケジュールを終えられることを願います。

前回の灘中合格者数についての追記を。あと1つ残っていた塾もようやく数字を出しました。92,64,60,52,49,30,10,9,5…合計370超え。合格発表から2週間、なんとか数字を作り上げたというところでしょうか？でも、まだこれらの数字まだまだ確定ではありません。冒頭で東京・神奈川について触れましたが、灘の追加合格のタイミングがもう1回あります。開成・筑駒の合格発表後です。首都圏からの灘中合格者の中には「保険」として入学手続きを済ませた方もおり、開成や筑駒合格後に入学辞退をする例ももちろんあります。開成2/3発表、筑駒2/5発表なので、この頃に数字が変わる可能性があります。

このブログでも度々取り上げていますが、兵庫県の私立男子難関校として灘の次に挙げられる甲陽学院。こう書くと甲陽の先生には怒られそうですね（「灘、甲陽」と続けて言うな！あちらはあちら、うちはうちだ！と）灘とは違って首都圏からの遠征組はあまりいないと考えられるので、灘よりも「純粋」なデータになるものと期待して、こちらの塾別合格者数をカウントしてみました。取り敢えず探し出せたところだけで並べると、81,57,36,28,19,11,6,5,2…の合計245に対して学校発表は221。ありゃ、やっぱり超過しているわ。

「灘ほどじゃないじゃん。これくらいならそれこそ追加合格なんじゃないの？」いえいえ、甲陽はほとんど追加合格を出さないと言われているんです。かつて高校募集があった頃は、頑ななまでに誠実に募集人数と同数の合格者しか発表せず追加合格もあったものと思われますが、高校募集停止後は、またこれも頑ななまでに誠実に？220名前後の合格者を出していて追加合格が出なくなったそう。説明会でも「募集は200名だが入学者はそれ以上」とのことで、受験日程が後ろにある洛南や東大寺に抜ける合格者もいることはいるものの、それで募集人数を下回ることはないようです。確かに灘ほどではないものの、甲陽合格者数でもやはり重複カウントがあるものと考えてよさそうですね。

ということで、少なくとも阪神間の難関校入試に関しては、大手塾の合格実績をそのまま鵜呑みにするのはどうでしょう？と結論付けたいと思います。前回のブログでも言ったこと、くどいようですがもう一度言いますよ。入試を宝くじかなんかと勘違いしないでください。宝くじなら確率の問題で済みますが、受験はそうはいきませんよ。カンタンな数字のまやかしにあっさり引っ掛からないように。では、また。