私立中学合格、それから…英語編①（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #中学受験 #夢 #中学英語

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。前回まで「中学への準備の数学」についてお話をしてきました。「え、そこまで必要？」と思われた方もいらっしゃるでしょう。これはあくまでも当塾の考えです。当塾から私立中に進んだ子どもたちがこの様な準備をした結果、進学後にもしっかりとその学校で上位に食い込んで、自らの将来の夢に向かって学校生活を送っているという確かな足跡があるからです。

当塾では小6になった時に一人ひとりに「目標達成用紙」を配ります。誤解しないでください。「○○中合格！」等と近視眼的なことを書かせるためではありません。将来「自分が何になりたいのか」という目標と、その目標を達成するために必要なことを8項目、そしてその8項目を実現するために必要な具体的な行動等をそれぞれ8項目ずつ書くのです。全部で9✕9＝81のマスを持つ表になります。自分が何のためにこのような勉強をしているのかということを可視化させることで「本当の『目標』は中学受験合格のみで完結するのではなくずっと先にあるのだ。そしてそれは今、この足下から始まっているのだ。」ということを自覚させる為です。

いやあ、いろんな目標があります。「宇宙の研究者になりたい」「Jリーガーになりたい」「作家になりたい」「数学の定理を発見したい」なるほど、夢は大きいです。ところが、これを家に持って帰って書いてくるようにすると、多かれ少なかれ親御さんの意見がどうしても入ってきますね。書かされている、というか子どもの将来の夢までにも干渉してズカズカと立ち入ってくるという方が正しいでしょうか。

そういう子どもたちが書いてくる「夢」として、実に多いのが「お金持ちになる」こと。例えば「ユーチューバーになってお金を儲ける」「社長になって金を貯める」「TVドラマで出てきたような注目される医者になりたい」「何でもいいからお金持ちになって注目されたい」この世の中カネがすべて。儲けなきゃダメなんだ！と言わんばかり。親御さん、そんなことばっかりお子さんに吹き込んでいるのですか？いちいち言うのもメンドクサイので、私たちはそれを「否定」はしませんが、事実として「お金持ちになりたい」「お金を儲けたい」「みんなから注目されたい」などと書いてきた子どもたちは当塾では最後まで続かなかった、とだけ書いておきましょう。

今回から「中学への英語」について述べていきましょう。ご存知の通り、科目としての「英語」は小学校で既に導入されています。それを基にして、新しい学習指導要領の下での中学英語では「コミュニケーションを図る資質・能力を育成すること」が目標となりました。単語や文法を「知っている」から「使える」ことを目指すようになりました。その目標を達成するために教科書も評価基準も刷新されました。これまでの英語教育は「理解して→練習して→使う」でしたが、これからは「使って→気づいて→理解していく」との考えになります。

そのために中学ではオールイングリッシュの授業で生徒たちが英語を使う機会をたくさん設けることになり、評価も「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「主体的に学習に取り組む態度」の3観点に整理され、特に「主体性」「思考力・表現力」が重視されるとされています。英語を使いこなす力が評価・重視されるようになったのです。それに伴って「語彙数」も大幅に増加。覚える単語数が増えます。最大2000語増とされています。端的に言うと「英文を速読したり、聴いたりして全体を掴み、意味を理解して答えるアウトプットの力」が必要とされるのです。

重箱の隅をつついたような文法重視の大学入試英語も当然大きく変わることになるでしょう。高い英文読解力・リスニング力にはその基礎となる高い語彙力と文法力が必要です。もちろん高校の学習指導要領も変わってきます。英語学習そのものが親御さんたちの時代とは大きく変化することを先ず知っておいてください。その一方で、一部の中高一貫校では昔から検定教科書以外に「副教材」という形で検定外教科書を使用しています。その代表が「progress」です…長くなりましたので、今日はここまでにしましょう。では、また。