私立中学合格、それから…④（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #中学受験 #中学数学 #定期テスト

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。「中学への準備の数学」について、私立中学入学までのことについて、やるべきこと、やっておいた方が良いことを今まで述べてきました。以前も書きましたが、私立中学校は担当の先生の裁量で個性的な授業が繰り広げられます。教師は昔からその学校で教えている先生もいれば、他校から、例えば公立高校から「引き抜かれてきた」少しお年を召された先生もいらっしゃいます。また「担任団」と言って、中高の6年間を通してその学年の教科をずっと持ち上がりで担当する制度の学校もあります。私学ならではです。ただ、今は先生の入れ替わりも早いらしいですね。学校も「若返りと改革」が求められるからでしょうか。

中学数学には「論理的思考」が欠かせないのですが、それなりに私立中で頑張りたい！とお考えなら、代数なら「単項式・多項式の計算」中2の内容までをざっくりつかんでみましょう。連立方程式・空間図形でxやyに慣れておくこともいいでしょう。そこまでなるべく学習させたいと当塾は考えていますが、それには訳があります。中学数学は文字式を基本的に使い、数のみならず図形でも「抽象的な概念」が当たり前になるからです。「平方根？ルート？」となってしまうと、「三平方の定理も？三角関数も？」となってしまいます。方程式のx、yの関係は単なる計算などではありません。y=axは一次関数を、y＝ax²は二次関数を表し、それは高校数学の高次関数へと繋がっていきます。早い段階で「中学数学の全体像」を見せることは、数学の世界の入口を広げること。その入口に導くことが、中学受験の勉強を頑張ってきてこれから更に可能性を広げていこうとしている小6のラストにこそ相応しいことなのです。

さて、入学後はあくまでも学校の先生の授業をしっかり聴いて、自分で授業に参加しながら学校生活を楽しんでもらいましょう。私立中学に進んでからも、「定期テストの点を上げなくては」と「○○中学準拠コース」に通い、塾で定期テストの過去問を仕入れ「去年はこんな問題だから、今年もおんなじだわ。この問題だけやっていれば点が取れる！」と友達にドヤ顔でいう子もいるそうです。でもどうでしょう。「塾でこの問題を貰ったのに、全然違う問題が出たわ。出来なかったじゃない。」先生が変わったりもあるのですが、学習指導要領が新しくなったこの頃の中学の勉強に、そんな姑息な手は通用するはずもありません。いつまでもありませんよ、定期テストの過去問。「点が上がらないじゃないの！私立中に通わせて、塾にも通わせているのに、何なのこれは！」おっと、親御さん怒らないでください。それもこれも、姑息な手で塾生を募集する塾のせい、そしてその姑息な手でも構わないと思っているお子さんと親御さんのせいなのではないですか？私立の学校生活を楽しむ、ということは勉強をまず自分でコントロールできるかにかかっています。中学一年生の中間テストの結果での順位と立ち位置は中高6年間ほとんど変わらないと思ってください。

成績が一覧表になって担任から渡されると、ついつい親御さんも目の前の点数、点数と近視眼的になりますよね。その前に「お子さんがしっかりと毎日勉強しているか」確認されたらどうでしょう。さすがに、少し予習も必要となってきます。授業前に教科書にざっと目を通すだけでもいいですよ。勉強における自分のペースをつかみ、簡単に宿題でも解答を見ずに、トコトン考える。解答を写してテスト前に提出…なんて、すぐに化けの皮が剝がれますよ、周りに。そのことを頭に入れて、勉強だけでなく部活も頑張ったり、友人たちとワイワイいったりすることこそ、内申点などを気にせずに学校生活をエンジョイできる私立中の環境を選んで、勉強を頑張ったご褒美ではないでしょうか。数学のお話しはこれまでにして、次回からは英語について書いていきたいと思います。では、また。