プレテストやる学校・「須磨夙川」編②（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #中学受験 #プレテスト #夙川

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。前回「須磨学園夙川中のプレテスト」について書きましたが、もう少し続けます。

このプレテスト、去年までと違うのは社会が試験科目に加わったことではないでしょうか。「社会？関西、特に兵庫県の中学入試は3科目が主流なのでは？」そうです。関西の中学受験用模試の老舗・五ツ木駸々堂模試でも、社会の時間になるとゾロッと受験生がいなくなるくらいです。でも、敢えて社会を加えてきたのです。なぜか？須磨学園と入試科目を揃えたいという学校側の姿勢がそこにあるからです。

社会を実施する学校の出題傾向を見ると、小学校での履修時期を考慮して「地理」「歴史」に重きを置く学校もありますが、「地理」「歴史」「公民」の三分野を満遍なくさらっと出題するところが多いようです。時事問題ももちろん、というより時事問題こそしっかり出題するところもあります。時事問題が出ることがわかっていれば対策がしやすいということも言えるでしょう。入試形式で言えば、「出願時に4教科受験か3教科受験かを選択させる」学校と「4教科を受験して社会・理科のどちらか高いものを採用する（アラカルト方式）」学校に大きく分かれます。

さて、今年度のプレテストについて見ていきましょうか。今年度の問題を見る限り、社会の奇問難問はないようですね。しっかりと「覚えるべきことを正確に覚えているか」を問われるものだったようです。写真や図やグラフを用いているのは須磨学園中の入試形態とと変わらないようですが、単に暗記すればよい、などと考えているようでは撃沈でしょう。しっかりとした理論的な学習姿勢が必要です。

ただ、社会を受験された受験生つまり国算社でこのプレテストを受けた子たちは、少なかったようです。社会が受験科目にある学校は大阪や京都では多くありますし、兵庫県内でも神戸女学院や神大附属中等、神戸海星女子、三田学園、親和、武庫川女子大附属、雲雀丘学園等といくつかありますから、これらの学校の受験に社会を考えている場合は参考になることでしょう。いやあ、来年度の須磨学園夙川中の入試は「やや厳しく受験生を絞り込む」ことになるようです。

このプレテスト、「終わったからもういいや」などとせず、何回もやり直してみてください。プレテストというのは「次年度の入試傾向を踏襲するもの」でもあるからです。この学校はとても丁寧な配点表・プレテスト問題は勿論詳しい解答・解説集を受験生に配付しています。問題は勿論ですが、解答用紙の配点などにも注目してください。記述の配点は？計算問題の配点は？国語の記述なら「どこを減点されたのか」算数や理科の計算問題ならば、解答をスグに見る前にもう一回解き直してみましょう。弱点が見えてくるはずです。複雑そうに見えても「ああ！そうか」この気づきこそプレテスト受験の大きな意味であると思います。テスト帳票だけを見てワーワー騒ぐ親御さんたち、須磨ブランドに誘われたものの、点数だけを見て受験しっぱなしの結果主義ならば意味無いですよ、いいですね？

この学校のプレテストを受験した当塾の塾生が「先生、これ会場でもらったよ！」と言ってあるものを見せてくれました。それはパウチされた四ツ葉のクローバー。その台紙には理事長である西泰子先生からのこんなメッセージが。「応援しています。西泰子」受験生は600人を超えてるんですよ！どんだけの四ツ葉のクローバーを集められたのか。須磨学園夙川中の応援に応えていきましょう、皆さん！では、また。