プレテストやる学校・「須磨夙川」編（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #中学受験 #プレテスト #夙川

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。今回から、プレテストを実施した学校をピックアップして、来年度の入試への展望と合わせてご紹介していきましょう。今回は須磨学園夙川中学校のプレテストをご紹介します。

この学校、プレテストそのものは初めてではありません。プレテストの名称は「須磨学園夙川中学校プレテスト」です。入試本番と同じ雰囲気で、入試傾向・難易度を体験、入試2ヶ月前の「今」の実力を試し、本番に備える、とテストの案内に書かれています。2019年に夙川中学校が学校法人須磨学園の運営となってからプレテストをこの名称で始めています。結果送付も早い！3日以内に各家庭にレターパックで到着するようです。

2020年度のプレテストの問題が当塾にありますが、このプレテスト問題と今年度のプレテスト問題をちょっとくらべてみました。算数は大問Ⅰの計算問題からして、確実に難易度が上がっています。国語は素材文の量も質もレベルアップ。解答用紙の形式は相変わらず「須磨学園」のものとそっくりなのですが、記述の配点も高く、またその記述もしっかりとした解答を求められます。理科は相変わらず第一問目から「物理」。奇問難問は少ないようですが「基本をしっかりと、図や表から読み取る力」を求められるのは流石です。

「本当は『須磨学園に』と言いたいけれど、正直難しそうなので、同じ教育が受けられるのなら、まあ『夙川』でもいいかな？」などと大甘なお考えだった保護者の受験生が、2021年の入試では随分と痛い目に遭ったようですね。尤も、お通いの塾の先生も同様の考え方をしていた向きが多かったようで、「『須磨」がムリでも『夙川』なら受かるでしょう」と塾に勧められたのに撃沈した、というケースも少なくなかったのだとか。

同じ業界に生きる者としては「何を寝呆けたことを…」と言わざるを得ません。人気の上昇は既に目に見えていましたし、そもそも須磨学園がそんなレベルで満足するはずがないでしょうに。プレテストの内容にもそれはハッキリと見て取れます。決して高ビーという訳ではなく、でも「須磨」を現在の位置にまで押し上げてきたという矜持を持って、「夙川」もブラッシュアップしていこうという意思の表れでしょう。過去のデータだけで「これなら受かるかも」ではなく、受験生もしっかりブラッシュアップすることが大切なのではないでしょうか。では、また。