プレテストやる学校・やらない学校①（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #中学受験 #プレテスト #力試し

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。前回関西圏における「プレテスト」皆さんのお子さんもいくつかお受けになったことでしょう。学校によってその対応も様々です。私（当塾教室長）が対応した前回の親御さんではありませんが「力試しで受けたのに、思いのほか結果が悪かった」という方もいれば、「プレテストで自信をつけて、さあ次に」という方もいらっしゃるでしょう。いずれにしても、貴重な土曜日や日曜日を使って学校まで足を運んで受けたのですから、その活用法などを知っているといいでしょう。

単に「できた」「できなかった」と塾の公開テストや、合否判定テストのような捉え方をするのは得策ではありません。今回はいくつかのパターンに分けてプレテストを俯瞰していきます。既にいくつかの中学校のプレテストについての見方についてのご質問も承っていますので、次回は学校別に今年のプレテストの様子、およびそこから見える2022年度の入試傾向などにも触れていきたいと思います。

①プレテストが無料か、有料か。

たいていのプレテストは無料ですが、有料となっている学校もいくつかあります。高いところでは5000円といったところも。ちょっとした公開テストのお値段です。それなら、さぞかし素晴らしい帳票と合格判定がいただけるのでしょうね…とお考えでしょうが、そうとも限りませんのでご注意を。

②父母会が必須か？

別に志望している訳ではないので、気軽に受けてみて…のつもりだったのに、子どもがテストを受けている間、父兄たちは別教室に誘導されて、校長先生の話などを聞く羽目に。全員がムリムリ（？）個別相談をさせられた、という話も聞きます。学校側にすれば「受験をしてくれる可能性が高い受験生とその家族」としてお迎えするので、そう言った対応にもなることでしょう。「最初から言ってくれればいいのに。こっちもそんなにヒマじゃないわ。」そんなことをおっしゃらないで、ぜひプレテストを受けた学校の話もお聞きください。学校側にしてみたら絶好のPRの場です。偏差値表や古い情報で「こんな学校…」と決めつけてしまわれるのは勿体ないことです。

③テスト結果の返却の仕方、および帳票についてはどうか。

たいていの学校はどこかの塾の模擬テストそっくりの帳票を受験生の自宅に送ってきます。ただ、一部で「プレテスト解説会に参加しなければダメだ」とばかりに、答案だけ先ず返却するという学校もあります。解説会に参加しないということは我が校に興味がないのでしょう、受験する意志が薄いとみなしているのでしょう。そこは学校側の「プライド」もあるようですが、ご注意ください。また、その時点での合格可能性を帳票に出してもらえる学校もありますが、その出し方は学校によっても様々なようです。専願・併願別であったり、入試日程別であったり、過去の受験生の成績と比較してみたり。ただし、あくまでも現時点のものなので、「合格まで努力を要する」であっても本番で合格を勝ち取ることはいくらでもあります。

④どのような出題傾向だったか。

学校もわざわざ労力をかけてプレテストをやるからには、受験生に情報提供するだけでなく、次年度入試がどのようになりそうかを予測するデータを得たいはず。特に、入試要項（入試日程、定員、受験科目、配点等々）を変更する場合は尚更でしょう。出題形式や難易度が適当かどうか、入試要項の変更により期待している効果が得られそうか、実際に本番を受験しそうな集団や合格ラインがどの程度になりそうか、併願の歩留まりをどう読むか等々をプレテストの結果から予測できます。これらを踏まえてフィードバックされる情報は、受験生にとってはやはり貴重なものと言えるでしょう。

プレテストをお受けになった方、あらためて答案や帳票を開いてみてください。点数ばかり見ていて見落としていた大切な何かが見えてくるかもしれませんよ。では、また。