「音読」不足こそ国語力不足の元凶(神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia) #中学受験 #音読 #読み聞かせ

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2021/07/07 「音読」不足こそ国語力不足の元凶(神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia) #中学受験 #音読 #読み聞かせ

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。夏休みを迎えようとするこの時期、特に暗記中心と思われている教科などで、よく親御さんから聞かされる言葉があります。「『入試でこれだけやればよい』というものを教えてください。無駄なことを覚えなくてもいいように。」確かに、よく書店で売っていますよね「中学入試これだけでOK!」等という参考書の類。本当にそれだけで合格するなら、みんなとっくにラクラク合格!のハズですが…この場合は「最低限これだけは要りますよ」というニュアンスでお考えください、とだけ申しておきましょう。この手の参考書は「売らんかな」の視点で攻めてきますから、くれぐれもそのキャッチコピーを鵜呑みにしないことを強くご忠告しておきます。

 

前回に引き続き、私(当塾教室長)の「音読」に関する話を続けていきます。「音読」というと、大抵の小学校で低学年の時に、毎日宿題に出されていたことでしょう。実はそれ、奥深い意味があったのです。日本語も「言語」ですから耳から聞いたものをまずは発音する。この「発音」というアウトプット作業が大切なのです。思い返してみればお子さんがまだ赤ちゃんだった頃、たくさんしませんでしたか?絵本の読み聞かせ。言葉をまだ理解していなくてもうれしそうな様子をお子さんが見せると、とてもうれしかったものですよね。脳がものすごい勢いで発達している赤ちゃんにとっては素晴らしい「リスニング」です。それこそが文字に興味を持って言語を習得する第一歩なのです。

 

でも、いつからでしょう?「早くひらがなが書けないと」「早く漢字が書けないと」などというように、言語の習得が「お勉強」にすり替わっていったのは。「他の子よりも早く字の読み書きができて、文章の問題が読めるように。」と、どんどん近視眼的になっていったのは。絵本の読み聞かせから、物語の読み聞かせから、物語の世界への入り口からお子さんを遠ざけて、そこへの道を閉ざしてしまったのは。

 

「そんなこと、勉強とちっとも関係ないでしょう。早く計算もできないとダメだし、やることがいっぱいあって大変なのよ。少しでも他の子よりも早くできるようにしなくちゃ。」ホホーウ、それが本音ですか、もう何かに向けての「よーいドン!」が始まっているわけですね。だとしたら、なぜ肝心な今頃になって「時間内に問題を読むことができない」「問題文を読むのが遅い」「問題の表現が理解できない」等というコトが起きてしまっているのでしょうか?足りないのです。国語の、日本語のリスニングと発音が。「音読」不足こそ、国語力不足に陥る最初にして最大の元凶なのです。

 

当塾では教科を問わず、子どもたちに問題文を読ませる作業をさせることがあります。また、たまには国語の授業から脱線(?)して、私がお気に入りの本を「朗読・読み聞かせ」をすることもあります。例えば、ある年の夏期講習において小6相手に、新潮文庫の中から現代作家のアンソロジーである『吾輩も猫である』を読んで聞かせたことがあります。少しでも「物語の力・ことばの力」を思い起こさせようと。そこから言語としてのアウトプットが生まれる、読解のコアな部分も生まれると信じているからです。これには私とある塾生との体験があるのですが、それはまた次の機会にお話ししましょう。では、また。

 

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