夏期講習後の「脱落」を防ぐには？（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #中学受験 #夏期講習 #読解力

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。待ちに待った夏休み、中学受験生にとっては一つの大きなヤマ場ですね。あ、前回もウチの代表が言いましたね。今回は私、当塾教室長が担当します。大手学習塾の言うことを何の疑問も持たず信奉して「やれテストだ！やれクラス替えだ！」と、血眼になってお子さんを後押ししてきたつもりのご家庭も多いことでしょう。「これまではパッとしなかったけれど、夏休みこそは！」と意気込んでいらっしゃるのではないでしょうか。

受験生としては、夏休みに「何を・どのように・いつ」やっていくかという見通しを先ず立てることが大切です。とは言うものの、あれもこれもとやるべきことなんていくらでも見つかっちゃうもんだから、いやはや大変です。ただでさえ焦っているところに追い打ちをかけるように、塾の先生から「夏休みの過ごし方こそが勝負！」と言われると、あれもまだできていない、あの単元のテストも悪かったな…等と考えてしまいます。

膨大な課題を前に「♫そして僕は途方に暮れる」（古ッ！）のは、ミュージシャンだけではなく、受験生の親も受験生本人もなのでしょう。そのような受験生の皆さんに「どのような計画を立てて、どのように実行するか？」ということを述べる前に、私が今までたくさんの中学受験生を見てきて、また国語の担当として「せっかくの夏休み、これだけはやろうぜ！」と強く思うことをお伝えしたいと思います。これは当塾の考え方の「背骨」にもなっているものです。

それは「問題文の音読」です。「はぁ？音読⁉何年生に言ってるの？そんなもの簡単にできるはず。だってこんなに難しい問題だって解いているるのに、馬鹿にしないでくれる？」なんて言っているそこのド素人のあなた。そんな親御に限って「問題文を読むのが遅い」「問題文の意味を取るのに時間がかかって、いつもテストが最後まで終わらない。」などと言うのですよ。何なら今すぐ目の前で、テキストにある文章を音読させてごらんなさいな。

読解力に問題のある子は「文字をそのまま読むだけ」で、意味を持つかたまりごとに読むことができません。文や文節どころか、単語にすらなっていないことも。目をつぶって聞いていても文の内容がわかるような読み方ではありません。恐ろしいことに、それがそのお子さんの「読み方」なのです。テストでの「黙読」だって同じです。単語を単語として理解できないのに、文や文章が理解できるはずがないでしょう。

読解力は何も国語に限ったことではありません。大手塾で膨大な宿題に追われ、次々と返ってくるテスト結果に戦々恐々としていても、これだけはぜひやってみてください。少しずつでもいいですから。「小6の夏休みにもなって…」と言ってるそこのアナタ！できてないのならやるしかないじゃありませんか。前回も言いましたが、せっかくの忠告を無視して「最初の脱落者」になりたいですか？

とある学校の塾説で最近聞いた話。「ウチの学校の国語はご存知の通り、ほとんどが記述問題となっております。しかし塾の先生方から『書かねばならぬ文字数が多過ぎる。何とかならないものか。』というお声があり、選択肢の問題を増やすかどうか検討したいと考えております。」入試問題の変更に関しては敢えて触れませんが、受験生に対してその記述力をつけさせるのが「本業」のはずの塾が「記述対策ができないから記述問題を減らせ」とは…私も長年国語を教えてきましたが、何をか言わんや「アンタ、それでも国語を教えてるって言い切れるの？恥を知りなさい！」確かに、そんなことを言うような塾で夏期講習を受けたところで、もはやどうにもならんかも知れませんね。じゃあ、どうしたら？だから、家で音読させなさいって言ってるの！では、また。