全国統一小学生テスト・算数もできない？「そりゃそうよ」（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #全国統一小学生テスト #算数 #中学受験

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。「全国統一小学生テスト」国語のお話を続けてきましたが、今回は算数について私（当塾教室長）がお話をしましょう。「アナタ文系担当でしょ？算数は畑違いなのでわからないんじゃない？」いえいえ、塾長には足元にも及びませんが、中堅校以上には最低限必要な算数の「最大公約数」的な指導はできますよ。これでも教室長ですから。受験指導には科目横断の俯瞰的視点が必要とされるので、各校の入試問題は自分で今でもざっと解くのです。一応全教科。誰ですか？「脳トレ代わり？」なんて言っているのは！

言っときますけど、たとえ有名な進学塾でも、大手になればなるほどこの俯瞰的視点を持った指導者はとっても少なくなるもの。上層部からは「自分の担当科目だけに専念しておけばいい。他科目のことに首を突っ込むなどもっての外。余計なことしているヒマがあったら、担当科目の成績が上がるように研修でもしていろ！」と言われますから。面談でも担当科目以外のことはおざなり？そりゃそうよ！

閑話休題。では、最小限必要な算数の「最大公約数」とは何でしょう？まずは「中学受験を視野に入れているかいないか」によって、そこに求められる値も違ってきます。中学受験をするにしても、首都圏や阪神間の「トップ校」をはじめから意識しているのか、はたまた「最初はお試しで始めるフリをして子供をノセテおいてヤル気を出させあわよくばトップ校へ」とお考えなのか、また、まったく中学受験なんて眼中になかったものの、テストの様子等を見て中学受験を意識し始めたのか…と、様々なケースが考えられます。それらを一緒くたにするのはあまりにも乱暴ですから、場合分けして書いていきましょう。

１、バリバリの中学受験をお考えの場合

学年が上がるにつれて、全国統一小学生テストでも「入試を意識した問題」が多くなります。受験勉強をしているお子さんなら、進学塾の種類や会社規模・ブランドの関係なく、7～8割は得点しましょう。「そりゃそうよ」のはずですが、出た出た！「こんな問題は△△塾ではまだやっていないから出来なかった。〇〇塾は対策をしているから高得点なのでしょう。どうせ過去問で対策してるんだわ。ズルい！」何がズルいんでしょうか？「家に帰って一緒にやったらできたのに…きっと緊張してしまったのね。こんな点数を付けられて子どもは自信を失くしたみたい。可哀想なことをしたわ。」それが？はいはい、皆さん負け惜しみですか？みっともないことこの上ないですよ。

「テストはその場で得点できなければ意味がない」ということくらい「そりゃそうよ」でしょう。でも、全国統一小学生テストに限らず、各塾の「週例テスト」や「公開テスト」、「〇〇中そっくりテスト」等においてすら「過去問をさせればいい点が取れる、偏差値が上がる、ウチの子の評価も上がる、塾のクラスも上がる」ふんふん、それで？「周りの子よりもできること＝アタシがデキる親だってことでしょう。こんなに一所懸命なんだって認めてほしいのよ、アタシだって。」

なるほど。各種テストや偏差値やクラスの上下に敏感になり、それを上げることが至上命題になっている親御さんたくさんいらっしゃいます。その良し悪しは置いときます（大抵は悪いんです）が、その環境を選んだのは親であるアナタ自身だ、ということは言っておきましょう。「そうでなきゃ中学受験なんて成功しないでしょ。みんな〇〇塾に行ってるじゃない。テストの点がすべての世界でしょ！」

でも、最初言われませんでしたか？無料テストで「良い点数ですね、ぜひ当塾に来てトップを目指しませんか？」みんな言われています。進学塾では「そりゃそうよ」の営業トークですから。私なんぞは幸いなことに、そんな営業トークが必要な塾では仕事をしたことがなかったもので。だから言いたい。塾も塾なら、それを選ぶ客も客。そんなことに一喜一憂するヒマがあったらやるべきことがあるでしょ。え？何かって？「そりゃそうよ」ってことなんですが、それは次回にしましょう。では、また。