白陵中番外編・服装自由化、男子のスカート通学はダメ？（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #中学受験 #白陵 #制服自由化

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。前回「白陵のお話は終わり」としましたが、もう1回だけ私（当塾教室長）が番外編を書きたいと思います。あの白陵が高校から制服がないなんてマジ⁉とお思いの親御さんも多いのではないでしょうか。だって、昔の白陵を知る方にとっては「白陵＝キビシイ学校」でしょうから。授業中にもかつては竹刀で…なんてこともあったんだとか。以前もご紹介しましたが、白陵中高は旧制姫路高校（略称「姫高」）を規範として設立された経緯を持つ学校です。（「白陵」という校名も旧制姫路高校の寄宿舎の名前から来ています。）

規律には厳しい学校だった、それゆえに中学受験も厳しく、また入学後も厳しい、ならば他の中学に…という考えもあったようです。白陵中高に合格しても、卒業までたどり着くまでの道のりも遠いものだった、という卒業生もいらっしゃったことでしょう。そんなバリバリの男子校だった白陵が、女子の定員枠をどんどん増やしていることもビックリでしょう。そう、変わったんです、白陵も。

以前は西播磨地区での中学受験というと男子は「淳心」女子は「賢明」という選択肢でした。でも今から20年くらい前でしょうか、そこに「須磨学園」が共学校として新たな選択肢として登場しました。西播地区の中学受験の選択肢が増えたこと、なによりも新たな「女子」の選択肢としても選ばれるようになってきたことから、西播磨地区の中学受験も変わってきたようです。「制服のない学校がイイな！」というお子さんも近頃は増えてきています。あの学校の制服を着たい！というモチベーションが通用しなくなってきているともいえますね。「制服のない学校ってどこがありますか？」というお問い合わせも当塾に寄せられますので、今回は「ｎo制服の学校」について男女問わずお話を差し上げましょう。

まずは、兵庫県に限ってお話しします。男子では中高とも制服なしが「灘中高」、高校から制服がないのが「甲陽学院中高」です。女子校では中高とも制服なしが「神戸女学院中高」、標準服という形はあるものの実質的に私服なのが「神戸国際中高」、そして共学校では「白陵中高」。制服がない=自由な校風、だから格好いい、素敵だ、という現代っ子の考えもわかりますね。でも、それには「責任」ということも課されるのです。

もちろん、何を着ていっても構わない自由もあります。灘中高生だった頃の中島らも氏は十分個性的な格好で通学して、そのまま三宮のジャズ喫茶へ通っていたようです。そこには「受験体制」への反抗やら学生運動へのモヤモヤした気持ちやら、様々な想いがあったようですが「制服がない=束ねられない＝自由＝楽しい」とはいかないようです。学校というものは多かれ少なかれ「子どもを縛る」体制にあるのだから。そうでないと言うのなら、面倒見の良い学校に人気がある、との昨今の事情はどのように説明したらよいのでしょう？学校に子どものすべての面倒を見てもらいたい、とお望みの親御さん、お子さんの自主性に自信がありますか？遊ぶ自主性があるのなら、勉強をする自主性もあるはずですよね。

さて、制服といえば女子はスカート、男子はズボンというのが「お決まり」ですよね。でも、制服も実は様変わりしつつあるのです。女子はスカートのみではなくズボンでもいいよ、という学校も登場してきたのです。ジェンダーレスという言葉も登場しています。実は、公立中高の方でその傾向が顕著に進んでいます。え？じゃあ、男子でもスカートOK？それもアリかもしれません。

「伝統の制服に身を包んで」と言っても、親御さんの時代と制服が変わっているっていうことはありますよね。時代が変わっているのですから。「厳しい学校」として名を馳せた？白陵中高の学校改革の一つとしての「高校服装自由化」これがどう功を奏するか楽しみです。男子でもブランド物のスカートで登校？いいじゃないですか、女子がスラックスOKだと言うのなら。男子がそんなのおかしいなんてお思いのアナタ、これからの国際化にカルチャーショックを受けるかもしれません。

時代は、世界は変わっていくのです。大阪では既にいくつかの高校が女子のスラックスを認めています。東京をはじめとする関東でも。さて、白陵を始めとする「私服通学OK」の学校の動きを注視していきましょう。白陵高校で男子がスカートで通学…大いに期待したいところですね。では、また。