神大附属・葉桜の口笛が聞こえる（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #神大附属 #葉桜 #太宰治

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。「きれいだよ、学校の桜、全校集合！」ということで始まったこのシリーズ、神戸電鉄の或る駅の桜から始まったのですが、気がつけば辺りは「葉桜」。葉桜と言えば太宰治の著書に『葉桜と魔笛』という小説があり、それを思いだします。詳しいあらすじなどを追っていくとまた塾長に叱られそうですが、私（当塾教室長）はこの作品が高校の教科書に載っていたことにビックリしたものです。ご興味のある方はお探しください。葉桜の持つ「魔力」太宰が独特のフレーズで読者を引き込んでいく小説です。ほら、耳を澄ましてごらんなさい。口笛が聞こえてきそうです。おっと今、聞こえたのは風の音？それとも…

さて、神大附属中等の来年度からの入試の変更点についてご案内してきました。「学びの報告書」とは一体何なのでしょうか？どのような対策を取ればよいのでしょうか？実は既に何件かお問い合わせをいただいているのですが、基本的には「現在お通いの塾にお聞きください」と申し上げています。ただし「推薦入試」と同じなどとは考えないでもらいたいのです。配点が40点と決して小さくはありませんが、間違ってもこれだけで合格が決まるということではありません。反対に、これぐらい書けないお子さんならば「門前払い」になる…と考えていいでしょう。

学校側としては「ウチの学校では何かに打ち込んで研究してもらう。ウチに入りたいと言うのであれば、せめて最低限の探求心を持っていることは示してもらいたい。」ということではないでしょうか。「『何て立派な研究なのでしょう』ということが分かればいいんでしょ？親が書いたってバレやしないわ。学校の自由研究だってそうだもの。みんなやってるわ。」ありがちな「自由研究を親がやる」等の「代打」で乗り切ろうとしても、化けの皮が剝がれるかもしれません。らしくない表現？等もあっさり見抜かれるでしょうね。先生たちだって、神戸大附属中等の生徒たちの「本気」と日々真剣に向き合っている「プロ」ですから。「化けの皮」かどうかをしっかり見定めるための「事前提出」なのでしょうね。そして「入学してからの学習の様子等を、どのくらいの親御さんがご存知なのでしょうか？」と再び問いたいのです。

「お安いから」「お金がかからないから」志望校に。でも、お子さんもどれだけ神大附属中等のことを知っているのでしょうか？「私にピッタリの学校だから。」「ここが私の行くべき学校だ。色々研究が出来るから。」との尤もらしい理由を、過去に志望している子どもたちからも聞いたことがあります。フーン、ご立派なことで。親御さんに洗脳されたかな？入学したからといって、神戸大学への入学が約束されたわけではありません。また、大学入試のための進学指導なんてやってくれません。「塾要らずで国公立大」なんて虫のいい考えはバッサリと捨ててください。そんなに甘くないですよ。附属の小学校から連絡入試で入学したお子さんだって、入学後は随分苦労されるようです。神大附属小でそれなりに「研究発表」に慣れていても、学力も伴わなければならない、つまり学力としての「二刀流」が求められるのがこの学校だからです。

「適性検査」とは知識を反射的に問うものは避け、表現力等を中心に問うものです。だからと言って、基本的な知識もあやふやなお子さんでは解けない問題であることは変わりがありません。その上で「活用型の学力を問う」のが神大附属中等の適性検査です。入学後「Kobeプロジェクト」という総合学習があり、これは、最終的には16000字以上の研究論文を英文要旨付きで作成、そこでは神戸大学の学生や教員の支援もあるというものですが、神大附属中等はこれを明確な目標の一つとしています。「お金がかからないからオトク」何が？大学入試のための単語テストや予想問題演習等はありません。夜遅くまで残しての補習もありません。「私立学校よりお安いから、浮いたお金を他に回せるわ。」だったらそれをお子さんに素直にお伝えください。「教育への投資が最低限ですむ」と。その上で「一流の学力と一流の研究」この二刀流が出来るかどうか、お子さんの適性をお考えください。これからはライバルも増えますよ、兵庫県内だけでなく大阪や京都からもその気になれば通うこともできる、ということですから。

桜が散った後の葉桜。これからいよいよ葉や実をつけるにあたり、惜しげもなくあれだけ咲かせた花びらをバッサリと落としてしまう桜。「新しいステージで実をつけようとするには、それなりの覚悟が必要なんだよ。」葉桜の奥から口笛交じりのそんな声が聞こえてきませんか？さて、当ブログも次回で600回の節目を迎えます。毎度毎度よう書いてきたなぁ…などとは申しません。あれだけ書いた過去のブログはバッサリと落として、新しいステージで実をつけるべく、それなりの覚悟？でまだまだ書いていきたいと思います。では、また。