夙川中・現実はキビシイのよ(神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia) #夙川中 #入試問題 #国語

有限会社灘教育研究所

078-940-4170

〒651-1132 神戸市北区南五葉1丁目2-31 SHKビル2F

営業時間/14:00~21:00 定休日/日曜・祝日

夙川中・現実はキビシイのよ(神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia) #夙川中 #入試問題 #国語

スタッフブログ

2021/04/13 夙川中・現実はキビシイのよ(神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia) #夙川中 #入試問題 #国語

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。入学式も済み、ツバメが日本に帰ってきて巣作りを始めようかと低く飛び始めるようになりました。今年見事に志望校に合格を果たした卒塾生が、制服を見せに遊びに来てくれました。塾の入口で「こんにちは~」と言う声がしたので「授業中なのに、また飛び込みの営業?」と出てみると、眩しいばかりの「ピカピカの一年生」が照れ臭そうに立っています。時には重たい足で開けたこともあったであろう塾の扉を軽々と開けて。

 

私は思わず息を呑みました。制服が似合い過ぎていたので。「…もうテストがあったんです。算国英。」制服が似合う、というのはその子が合格した学校で上手くやっていけるかというゲートだと私(当塾教室長)は思っています。とっても似合っていて、というか似合い過ぎていました。眩しいくらいに。春の日差しの中で、相も変わらずに笑い転げる姿に思わず「ありがとう」この仕事をしていて良かったと思う一瞬です。

 

さて今回は、夙川中の2021年度入試問題を取り上げてみましょう。「狭き門」だった今年、昨年までとどこが違ったのでしょうか?問題の難易度がアップしたのでしょうか?第一回入試の国語から。この学校の国語の解答用紙は、パッと見は問題数も少なく、記述も「大したことないだろう」その形式は須磨学園中学のそれと似ています。パッと見は。

 

統一入試日の午前中に須磨学園中の第一回入試を受けた後、「須磨学園中に居ながらにして」夙川中の第二回入試が受験できるという前代未聞の?受験パターンが用意されており、「須磨学園中・夙川中同日ダブル受験」が可能です。夙川中の国語入試問題大問二はコロナ禍を思わせる?高嶋哲夫さん著『首都感染』から。注目された作家です。書店でたくさんこの方の特設コーナーをみました。教育関係のお仕事もされていて、ウチの代表も1度だけお会いしたことがあるそうです。

 

作問の文中にパンデミック、タミフル、スペイン風邪、ワクチン等の言葉も出てきます。注を付けて解説はしていますが「何ソレ」と思った受験生も多いのではないでしょうか。「これだけやってれば」と純粋培養のシャーレで勉強してきた子たちにとっては。偏差値表だけで受験した子にとっては。設問を見ていきましょう。

 

問三「その復興までの間は地方に養ってもらうことになる」   線部イとはどういうことですか。最も適当なものを次の中から一つ選び、番号で答えなさい。

1、東京はウイルスに感染する可能性が非常に高いため、首都圏に住むほとんどの人が地方に移住することで

地方の人口が激増することが予測され、地方の施設や物資が不足する可能性があるということ。

2、東京はパンデミックによる被害が地方より大きく、ウイルスの感染拡大が収束したとしても当面は経済活動がままならないため、しばらくの間は地方が日本の経済を支えることになるということ。

3、東京はウイルスの感染拡大が収束する可能性が極めて低いため、地方に東京に代わる大都市を建設することで、これからの日本の経済活動を維持していかなければならない、ということ。

4、東京は、感染者があまりにも多く、これ以上手の打ちようがないため、感染していない地方の人が東京で働きことで、今までと同じように政治的・経済的活動を行うことが必要になるであろうということ。

 

問四「勝者なき戦いだ」   線部ウとは、どういうことですか。五〇字以内で答えなさい。

 

言っておきますが、設問の前後から答えを「書き写してくる」等という手は通用しませんよ。「木を見て森を見ず」では解けません。やはり、2020年度に比べて難易度は上がっているようです。にも拘らず、合格最低点も上昇。「須磨はキビシイから夙川に『落とす』か」「どうせ須磨の滑り止めでしょ」「須磨・夙川合わせて複数回受験したら何とかなるでしょ」等と考えていらした皆さん、その甘い期待?は見事に裏切られたことでしょう。

 

多少複数受験の加算点があったとしても、それは「受かってもおかしくない」レベルのお子さんなら…というお話。年々合格ボーダーが上がっている現状では「端から加算点頼り」ではまず受からないでしょう。昨年までのデータだけで進路指導する塾では、明らかに現実より低いと思われる偏差値帯に夙川中を位置づけ、「盛大に」受けさせて「盛大に」落としまくっています。それを信じるしかない親御のお子さんは可哀想としか言いようがありません。しかし、塾のメンツもあるので来年の偏差値帯を大きく上げることはしないでしょう。また来年も、同じ悲劇(それともドタバタ喜劇?)が繰り返されるのでしょうね。さて、アナタはどうしますか?では、また。

 

■■□―――――――――――――――――――□■■

灘中学受験アカデミア

【電話番号】
078-940-4170

【住所】
〒651-1132
神戸市北区南五葉1丁目2-31 SHKビル2F

【営業時間】
14:00~21:00

【定休日】
日曜・祝日

■■□―――――――――――――――――――□■■

TOP