政界だけに非ず…塾業界を蝕む「老害」（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #中学受験 #老害 #塾業界

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。いきなりですがここで諺の問題を。「亀の甲より〇〇〇」さて〇〇〇には何が入る？意味は「長い間に身に着けた豊富な経験や知恵はやはり優れていて尊重すべきだ、ということ」正解は敢えて言うまでもないでしょう。そういう意味で年長者を敬いましょうということなんでしょうが、政界の重鎮の例を見るまでもなく、「お前、何年生きてきてその程度？」とてもとても尊敬の対象になどなり得まへんなぁ、ただの「老害」やで…ということが増えてきた気がします。勿論、塾業界でも。いや、塾業界こそ。

今の親御さんの世代だと、子どものときから受験塾が身近にあるのが当たり前だったという方も多いことでしょう。都市圏では、中学受験も決してマイナーなことでもなくなってきたかなと思います。それでも、現在の大手中学受験塾もほとんどは50年くらい前に創立されたところが多く、それまでは一個人塾だった例も。その歴史の前半は今とは比べ物にならない小さな規模で運営されていて、まだまだよちよち歩きの黎明期。今でいうところの「ベンチャー企業」と言ってもよいでしょう。

それだけに他業種と比べると、大手塾でも良くて中小企業、ほとんどは零細といった感じ。講師の経歴も様々で、司法試験合格待ちの弁護士の卵、学校の先生の卵、就職までの学生バイト、活動家のなれの果てまで、共通するのはどちらかというと「腰掛け」程度で「一生の仕事」ではない人が多かったようです。ただ、自分の経験を子どもに伝える面白さにハマる人もいて、そんな人が溜まったお金で自塾を立ち上げることも珍しくなく分裂騒ぎも日常茶飯事だったそう。

講師や生徒の引き抜きも多く「昨日の友が今日の敵」となることもしばしば。元講師が隣に塾を作り、生徒を根こそぎ持っていくなんて例もあり、正に「仁義なき戦い」♫チャララ～　チャララ～　今ではコンプライアンスで完全アウトですが、近隣の他塾を潰すのにその筋を利用する輩まで出る始末。他塾の入口にその手の人物をぶらつかせることで、子どもが近づき難いようにしたのだとか。

他にも、そんな不安定な塾業界には銀行はカネを融資してくれないので、独立資金をその筋から借りることも少なくなかったようで、そんな経緯から、業界の古株にはその筋との腐れ縁が未だに切れないということもあるのだとか。これ以上詳しく書くと、身に危険が及びそうなのでそろそろ止めておきましょう（笑）

そんなこんなで数十年が経ち、昔のことがなかったかのように「健全な企業」として大きくなった塾もありますが、そういった苦労をした人間が年を重ねて経営側になっているというのが一般的。そういった苦労を「豊富な経験や知恵」として伝えていくのであれば、「業界の良識」として若い世代にも受け入れられたのでしょうが現実はどうも違うようです。ここに塾業界の「老害」が大量発生する原因が。それについては次回に。では、また。