アナタ、「煽り受験」してない？②（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #中学受験 #塾のテスト #投資

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。前回の話題を続けましょう。「ほらほら、しっかりしっかり！」と親御さんたちは応援されているつもりなのでしょうな。その気持ちはごもっともです。「中学受験させることでこの子の可能性がまた開けるのなら」よくわかります。

やるべきことをミニホワイトボードに書いて〇✖をつけさせていく、目標を可視化させる、学校のパンフレットを毎日見せて「ここに行こうね」とイメージトレーニング？をする。これはどこかで、誰かが言ったことを取り入れて「ウチも！」とされているのでしょう。その手のご相談もよく受けます。毎日朝起きたら算数の動画を見せている、四字熟語を書かせる、ことわざを確認する。塾のテストのために。

でも、お子さんも一人の人間。嫌なことは嫌でしょうし、気が乗らない時だってあるはず。それでも、やってきますよね、テストそして組分け。周りが走り出しているのにウチの子だけ置いてけぼりになるわけにはいかない。「わかっているけど仕方ない、みんなそうだから」でも、ホドホドにしてみませんか？監視することを。それでクラスが落ちてガッカリしても仕方がありません。待ってみましょうよ。お子さんが自分で走り出すことを。

「そんなこと待ってたらテストの点が悪くなって…」悪くなって？そして？いつもいつも「上へ、上へ」それもいいのですが、お子さん入試までに疲弊してしまいますよ、そして一番大切な「何のために受験勉強しているのか」ということが見えなくなります。「何のために？我が子の幸せのために決まってるじゃない！」

「お金がかかるので、私立中よりも国立の中高一貫校に入れたいのですが、〇〇塾では物足りないので。」と当塾にご相談に来られた方がいらっしゃいました。その方は「私たちは『あなたに投資しているんだから、しっかり勉強しなさい。』と子どもに言っています。」と言います。「その学校こそ、ウチの子を伸ばしてくれるに違いないから。」そのお子さんもすっかりそのように思い込まされていました。

結構よくある話で、志望校を決めてくること自体は悪いことではありません。しかし、私（当塾教室長）が見るに、まるでその子はサイボーグのようで精気があるようでない。もっと言うと、子どもらしさに欠けていたのです。私は「子どもらしさこそ中学受験に不可欠なものだ」と考えています。それは「自分で自分をコントロールする」という人間としての当たり前のことを子どもながら試行錯誤しながら考えていく、ということです。

当塾はこのモットーで指導をしています。大手塾のような週テスト等は行いません。「テストがないとモチベーションが保たないのでは？それに、この子がどれだけ伸びたかいつも知りたいわ。」私はこう申し上げました。「なら『テストで順位をつける』という他塾のシステムに乗ればいいでしょう。私たちのゴールはあくまでも合格。子どもたちが主体的に勝ち取った合格なんです。」

中学受験でも、高校受験でも、大学受験でも、そこがゴールではないことは同じ。「目指すところはどこですか？」目の前のテストや組分けに血眼になりながら、家で宿題をやるお子さんの前にベッタリ張り付いて「煽り運転」する前に、親であるアナタが「何のために受験勉強しているのか」という根本的な問いに胸を張って答えられるのかどうか、真剣に考えてみてはいかがでしょうか。では、また。