中学受験の「後始末」②(神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia) #中学受験 #偏差値 #慶応大

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2021/02/11 中学受験の「後始末」②(神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia) #中学受験 #偏差値 #慶応大

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。前回の続き、中学受験で第一志望校を含め併願パターンを「全落ち」し、やむを得ず見たこともなかった学校に進学したお子さんの「その後」の話です。

 

中学受験の「貯金」もあり、入学後しばらくは特に何もしなくても成績上位だったことが慢心を生んだのでしょう。なぜ「全落ち」したのかという反省もいつしか消えていったようです。ほとんど勉強をしなくなったことで、当然のように成績は下降し始めました。心配した学校の先生がそれを指摘しましたが素直に聞き入れません。「別に来たくて来たわけじゃない。そんなことアンタ達に言われる筋合いはない。」

 

おそらく親御も同じような態度だったのでしょう。「こんな偏差値の低い学校ごときに…」とでも思っていたはず。それ以降学校を休みがちになり、たまに出席して授業を受けても、まったく授業が理解できなくなっていきました。それでさらに欠席が増えていくという悪循環。何とか高校には上げてもらえたものの、高校内容なんてとてもついていけず。休みがちから不登校、そして中退することをほぼ既定路線として学校には伝えてあるとのこと。

 

驚いて「高校を中退されるのですか?」と尋ねたところ、母親曰く「これ以上あの学校にいても埒が明かないでしょう。それにこの子の強い意志なんです。」お子さんに話を振ると「あんな学校で勉強を続けるより大学受験の勉強に切り替えた方がいいと考えました。あと『ビリギャル』の本を読みました。『ビリギャル』でもできたのだから、同じように頑張れば自分も慶応大くらいは行けるはずと思っています。」流石に私(当塾代表)も呆れて「慶応大くらい?正直申し上げますが、それはかなり難しいですよ。」とこの残念な親子に申し上げました。

 

「どうしてですか?」「高校中退だと大検を受けなければいけませんが、現状では高校内容を一からやり直す必要があるかと。その上で慶応レベルまでとなると1年や2年では無理があります。そもそも慶応大がどういうレベルかご存知なんですか?」東京出身の当塾教室長がそう問うと「東京の私大トップでしょ。関西で言えば関関同立と同じくらい?」

 

教室長も大いに呆れて、半分怒りを込めて言い放ちました。「関関同立?遥かに上ですよ。東京だけじゃなくて全国のトップ私大ですよ!中学受験でそれだけ偏差値のことを言うのだったら、慶応大の偏差値がどれだけかお調べになったらいかがですか?それでもまだ行けるという自信があるのなら、もう一度ウチにお越しくださいな。」

 

親子にとっては意外な言葉だったのでしょう。教室長の剣幕にタジタジという体で帰っていきました。そして、この残念な親子が再びウチに来ることはありませんでした。いや、実はお子さんがウチの塾の前まで来たことはありました。ふと窓越しに見ると、ためらいがちにしばらくの間入口の前でウロウロしていたようですが、しばらくするといなくなっていました。それ以降どうなったかは知る由もありません。

 

話を聞く限り、中学受験での失敗は「お子さんを見ないで受験校を選んだこと」です。その次の失敗は「せっかく『合格』=『福』をくれた学校を『レベルが低い』と見下して恩を仇で返した」こと。そして、最後の失敗は「自分を過大評価して周囲を見下す姿勢が捨てられない」こと。共通するのは「自分で自分を冷静に客観視できていない」ということで、だんだんその傾向が酷くなっています。前回「中学受験の失敗から抜け出せていない」と言ったのは正にこの点です。こんなこともわからないのなら、中学受験なんかしない方がよっぽどマシ。同じような状況になりかけている「残念」な親子がいたら言ってあげてください。「一刻も早く目を覚ませ!」と。では、また。

 

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