数字のマジック~その2~「偏差値」①(神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia) #中学受験 #偏差値 #数字のマジック

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2021/01/30 数字のマジック~その2~「偏差値」①(神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia) #中学受験 #偏差値 #数字のマジック

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。前回、「大手塾の『合格実績』なぞ数字のマジックに過ぎない!」というテーマでブログを書きましたが、中学受験に関する「数字」でもう一つ外せないものがあります。何かわかりますか?「偏差値」です。正確には数学・統計の「偏差値」の手法を応用した「学力偏差値」のことを指すのですが、話がややこしくなるので、以降「偏差値」とだけ記しますね。

 

「偏差値」が生まれるきっかけになったエピソードは次のようなものでした。ある公立中学において行われた公立高校の志望校判定会議でのこと。ある生徒が1点足りないということで「A高校は無理だからB高校に志望変更が妥当」と判定されたことに対し、その生徒の担任が「たった1点で『不合格』は可哀想ではないか?『論理的』に説明してほしい。生徒にも説明できない。」と食い下がったところ、ベテランの教師から「判定は過去の生徒たちの合格状況と私たち教師の勘を総合した結果だ。そう言う君こそ、この判定が不合理だという根拠を『論理的』に説明してみたらどうだ。」と返され、何のデータも持たない担任は結局反論できなかったのです。実際、判定会議の「決定」に背いてA高校を受験した生徒は不合格になりました。このことから「志望校判定基準の確かさ」を説明する統計的手法を研究することにした、と後に「偏差値生みの親」と呼ばれる方がインタビューで仰っておられました。

 

このように、目に見えづらい「学力」というものの判定を「誰もが納得いくような形」に表したい、という切実な気持ちから「偏差値」は生み出されましたのですが「学力テストによって測り得る生徒の学力的相対位置は、人間がいかに手を尽くしてもその時々かつ各人各様につれ動くものである。」こと等がわかるにつれ、現在のような「偏差値信仰」が罷り通る状況は残念に思っているとのこと。当初の意図からかけ離れた使い方をされていると。

 

この言葉を中学受験に当てはめれば「どのような模試を受けようとも、出題範囲や出題形式、受験者本人のその時のコンディション等諸々の影響が排除できないので、結果の数字(点数や偏差値)だけで『学力や志望校判定』を正確に判断することはできない。」ということでしょう。特に精神年齢が低いお子さんほど、その時々のコンディションに大きな振れ幅がありますので、それが顕著に現れます。大学入試や高校入試に比べて、中学入試の方が偏差値のブレが大きい(合格判定度が低かった子が逆転合格する)のもそういうところに要因があるのでしょう。

 

「数字」のマジックにハマるのは何も女親に限った話ではありません。「数字」の話になると俄然張り切るのが男親の悲しい?習性。どうやら会社における「ノルマ=数値目標」と勘違いしているようです。絶対達成しなければならない数字、1でも足りなければ成果はゼロ…ということなのでしょうが、「塾講師ごときに言われんでも…」といくら物知り顔で言っても、失礼ながら「ただ会社での鬱憤を晴らしている」だけにしか見えないのはそういうことなのでしょう。ご本人はご自身に酔っているのでしょうが、ホントみっともないことこの上ないです。次回は、中学受験において妄信的な「偏差値信者」に陥ることがいかに危険かお話ししましょう。では、また。

 

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