「灘中算数」今年も易しかった？（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #中学受験 #安全志向 #灘中算数

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。関西の中学入試は一段落しましたが、いよいよ本番なのが東京の中学入試。例年知り合いの関東の塾から色々な情報が耳に入ってきますが、今年はどうやら「安全志向型」のようです。従来の強気一辺倒よりも「手堅く」「確実に」「合格を」取りに行きたい、というようです。

道理で、今年の灘中の関東受験者も激減したはずです。コロナの影響も勿論あるのでしょうが、リスクを冒して遠征受験をして「名誉」を得るよりも、安全に目の前の「合格」を取りにいくのが最優先、ということでしょう。そういえばお目にかかりませんでしたね、遠征バス。その代わりに多かったのが、少し大きめの「送迎タクシー」。試験終了後、学校の近くでタクシーの運転手さんが車を降りてお出迎え。何台あったでしょうか。遠征バスの代わりに、塾からのお迎えだったのでしょうか。

試験時間中、灘中ではいつものように体育館が父兄の控室でした。私（当塾教室長）は2階のアリーナ席に「密」を避けて間を空けて待機しよう、と思っていたのですが、例年通りストーブを囲んでの「待機」でした。人数に比して必ずしも広いとはいえない灘中の体育館。塾毎に集まっているのもいつも通り。「密にならないように」という注意が充分だったとは思えませんでしたが…

さて、今年の灘中の算数。知り合いの関東の塾講師から入試当日塾長宛てに電話があって、そして開口一番「いやあ、今年も算数は簡単だったね。」塾長も「はい。そう思いますね。」私は「はあ?」ですが。国語の語句問題でだされたパソコン変換のミスを問う問題に「総理大臣の初心表明演説…」が出されているのを見て思わず、ガースーの顔が浮かんでしまって「あれ?灘中もなかなかやるじゃん。」と思ってましたから。

でも、算数はやはり易しかったようなんです。難関校担当の塾講師なら大抵、灘中・甲陽学院・須磨学園等の入試問題を入手次第「すぐに」問題を解きます。なんならお通いの塾の担当の先生にも聞いてみてください。「先生、今年の灘中の問題解いた?」あ、新年度の入塾説明会での「問題解説」を聞いてもいいのですが、大抵は既にその塾のエース講師が解いていたものを、会場では担当が「上から出された資料を棒読み」ですから、先生の生の声を聞くなら「今でしょ」！

ちなみに当塾では、毎年新5・6年生の塾生に「これが今年の灘中学に出題された問題だ！」と特別授業をしています。今年も実施する予定ですが、言っておきますが点を取らせるための、そんな目的のセコイ授業ではアリマセン。難しくて無理でしょ？いいんです、解けないのに？いいんです。泣きたくなってきた？いいんです。灘中なんて受けないから関係ない？それはちがうんです。

どんなアプローチでこの問題を解いていくのか、どんな考え方があるのか、どういう視点を持つのか…あれか、これか、どれか？と、そんな思考方法を一緒に探っていくのですが、このなかで塾生が「なるほど」「そんな風に考えるんだ」と思って自分の中で次へつなげてくれたら。灘中としては易しいといわれても、そこはやはり灘の算数。知的好奇心を呼び起こすのにいい「素材」です。

今年の中学受験も終わり、当塾も新年度生を募集しています。周りの塾でも「今なら入塾金無料」「春期講習無料」と、中身より「安さ」で勝負というのが一般的なようですが、ウチは違います。数年後の合格そして中学進学後の活躍ができるよう、厳しくもしっかり鍛え上げます。中学受験でも通用する論理的思考力、記述力を養成する。これが当塾の「中身」この考えに賛同いただける方と一緒に頑張れることを楽しみに待っています。では、また。