私立中学探訪～神戸山手女子中編～②（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #中学受験 #神戸山手女子中 #国際バカロレア

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。神戸山手女子中のこと、もう少し続けましょう。この学校法人合併によって「濱名山手学院」の中学・高校部門となった「神戸山手女子中高」は新たに「未来探求コース」を創設しました。「山手ルネサンス」として未来型リーダーシップを持つ女性の育成を目指していくようです。

具体的には「探求型学習指導」として学習プロセス・学習成果を生徒自身が振り返ることができるというもの。生徒自身の「ポートフォリオ」を積み重ねていくというこのプログラムは、元は京都府立堀川高校で指導に当たられていた関西国際大学教授の監修によるもののようです。それと同時に英語教育の充実も図るようですね。なるほど、ここでも英語教育が一つのキーワードです。

国際バカロレアプログラム、最初の目的は帰国子女対象のものでした。海外経験は長くても受験科目の壁もあり、日本国内大学への入学が難しかった帰国子女。そこで、国際バカロレアプログラムで「資格」を取って外国の大学に進学する、という目的でこのプログラムは導入されました。国際バカロレアでディプロマ資格を取った生徒は、世界中の一流大学に合格しているのです。グローバル化が叫ばれて久しいこの頃「世界で通用する人材を」というニーズは世界中に広がっています。

この「世界で通用すること」これは文科省のいう新しい学力観に合致しています。小学校からの英語導入、そして大学入試の「英語4技能」など、なるほど、世界的な産業革命？に対しての経済界の働きかけは、日本の教育構造をも動かしたわけです。この英語教育については他の私立中高も負けてはいません。というよりも「早いうちに動き出さなければ」という危機感すら持っているようです。こうなると、益々教育格差の様なものが広がっていくのではないでしょうか。「出過ぎた杭」にならなければ学校も人も立ち行かなくなっていくのでしょう、AIの前には。

さて、神戸山手女子中高ですが、コロナのために中止になった春の選抜野球大会出場校のために、全校生徒を15人ずつに分けて大会歌を校内で歌ってもらい、それを編集してDVDに撮ったようです。説明会でもそれを流してくれたのですが、同校のホームページ上でも視聴することができますので、興味がある方はご覧になってください。そのビデオには「今ありて」を、学園の校舎のあちこちで合唱する生徒たちの、生き生きとした、清々しい様子が見事にまで表現されていました。

神戸山手女子中高が、今まで様々な試みをしてきたことを私（当塾教室長）はずっと見てきました。私も女子校出身なので、校舎の隅々に染み込んで、こだまのようにどこからともなく聞こえてくる、女子校独特の芳香が大好きです。神戸山手女子中高の「新しい時代」をこの校舎は抱き続けていくことでしょう。正に「今ありて　時代も連なり始める」では、また。