私立中学探訪～神戸山手女子中編～（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #中学受験 #バカロレア #神戸山手女子

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。2学期に入り、やっと通学風景が戻ってきたようですね。マスクをつけながらでも「腹減った～」とか「ねえねえ…」等という高校生らしき人達の会話が電車内で聞こえてきます。私は「いいね」と思うのですが、人によっては「うるさい！しゃべるな!!」と感じる人もいることでしょう、国語を教えている私（当塾教室長）には、そんな雑談やおしゃべりこそが文化を創っていると思うのですが。これこそ、レイチェル・カーソンの「沈黙の春」ならぬ「沈黙の『夏』」でしょうか。環境破壊によるところの問題を提示したこの著作、出版された当時は学者たちから猛烈に批判されたということですが、コロナ騒動の今「沈黙」してしまったのは、鳥たちではなく私たち「人間」だったとは。

さて、学校説明会に参加して思うのは、日本の教育は本当に変わり始めているということです。「グローバル化の時代に世界で通用する人材を育てたい」というニーズが世界的に広がっています。文科省は国際バカロレア教育導入を推進しています。国際バカロレアの授業は以前は英語かスペイン語でという規定がありましたが、2013年に日本語でいくつかの科目を教えていいことになりました。規制緩和です。国際バカロレアについてはこれから数回にわたってご紹介していきますが、それに関連して英語教育の充実ということが各私立中高一貫校でも掲げられています。そのことについても、これからご紹介していきたいと思います。

まずは女子校。神戸山手女子中高です。今年コロナの感染予防対策として中止となった高校野球の全国大会。春の選抜も夏の大会も中止。このために頑張ってきた高校球児の皆さん、残念な思いを抱かれたことでしょう。高校野球のファンの方なら、春の大会の開会式でいつも大会歌が披露されていることはご存知ですね。昔は「陽は舞い踊る♪」でしたが、今は「新しいときの初めに♫」その歌を甲子園球場の土を踏んで歌っているのは神戸山手女子高校の生徒たちです。

この学校の説明会に参加するときはちょっとした覚悟？が必要です。というのも、諏訪山公園の坂道いえ六甲山の登山道入口の坂道を上った、神戸港も見渡せる高台＝「山手」に学校があるので、神戸特有の坂道をタップリ堪能できるからです。バスを降り、諏訪山公園。ここは昔は動物園だったことご存知ですか？その横の道、川沿いの道を最初はハイキング気分で…と思っていたら次第に角度も増してきます。やっと校舎が見えてきた、と思ったら残念！ここは校門ではアリマセン！気を取り直してまた登りながら、山の傾斜に沿って建てられている校舎を見ながら、校舎の建築の美しさにいつも感心するのです。クリーム色と茶色と、そして水色。神戸そのものを象徴しているのでしょう。その美しさ。そうこうしているうちに…どこからかピアノの音が。やっと着きました。まさに神戸の山手にある学校です。

この学校の制服はご存知ですか。伝統のセーラー服スタイル。3パターンあるのですが、これは開校当時の英語教員だったアメリカ人女性によってデザインされたものです。夏服の水色のワンピース、見かけたことのある方も多いでしょう、すぐに制服でわかりますよね。今年何と創立96年を迎えました。その神戸山手女子中高にも大きな変化が見られたようです。学校法人神戸山手学園が、関西国際大学を経営する学校法人「濱名学院」と法人合併したのです。その話は次回にしましょう。では、また。