社会を学ばぬ子どもたち②（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #中学受験 #社会 #マイクロプラスチック

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。何度も申し訳ありませんが、暑いですね。私（当塾教室長）が先日、家のベランダで洗濯物を干していた時のことです。隣の家には大きな栗の木や、桃の木があって鳥は早朝、虫も早くからジャンジャン鳴き声をたてています。「夏だな」なんて思って、いい気分でベランダでタオルやらを干していたら…急に私の長めの髪に「ビビビッ」という何かが飛んできて止まりました。「ひえ――――――！」と言う私の声に驚いたのかその主は「ビビビッビー！」と言う声と共に夏の空へ。そう、ナント蝉ちゃんが私の頭で小休止？そう言えばベランダに時々仰向けになった蝉ちゃんがいるので、「おーーーい」という感じでツンツン突っつくと慌てたように飛び去る蝉ちゃんたち、何匹かいました。あまりに暑くて？蝉ちゃんたちもお休み中だったのかも。でも考えてみれば立秋をすぎたのです。おーい君、その蝉ちゃん。7年ぶりだね（塾長注：蝉の種類によって異なるよ～）もう少し生きててね、そしてもう少し「夏の声」を聞かせてください。と、家に入ると家族の皆が口あんぐり。こちらも私の「鳴き声」にどうやらビックリしたようです。テーブルの上のいくつもの蝉の抜け殻たちの目が、そんな私を見てクスリと笑っていたようでした。

つかみ？が長くなりました。中学受験における「社会」の話をもう少し続けてみます。関西圏の中学入試からは、これでもかと思われるほど「社会科」が省かれていきました。以前は入試科目にあったものの「アラカルト入試」だの「選択入試」だのという形式になり、実質算国理の三教科入試が大半を占めています。灘中学も三教科。社会を入試科目にしない理由は「暗記科目であるから、そのような趣旨での入試はそぐわないので」というようです。しかし、開成中・麻布中等首都圏はほぼ４教科入試です。

「それがどうしたの。関西の入試は3教科で算数重視なの！」けれど、その首都圏の中学入試は「公立中高一貫校入試」が大きな柱になりつつあります。その入試問題は「教科の枠を越えて様々な問題を読み解く」という趣旨です。例えばグラフや図表を提示し、ある写真を見せて、「この図や表・グラフからわかることを述べ、次にあなたの考えを書きなさい」もちろん記述問題です。この手の問題を指導すると「自分の意見を書けばいいんでしょ」と情緒的な、ガッコの道徳か国語の授業にありがちな「私は…良くなるように頑張りたいと思います」というイイ子ちゃん答案がほとんどです。

あなたの「思い」を聞いているんじゃないんだってば。まずこの図表を読み取ってどんなことがわかったか聞いてるんだってば！建設的に資料や意見を整理してから、自分の意見を組み立てること、この段階に至るまでには社会の資料の読み込みも必要です。ところが、それを練習するチャンスも不足している。そんな状態で、グローバル社会に備えて討論授業だと言ってみても。灘中の場合は「社会科なんて入学した後で何とでもなる」子たちもいるのでしょうが。もし灘中が「社会科」を入試科目に加えたら、ホントの中学入試改革が始まるかもしれませんね。まあ、今の灘では我が国の政治改革以上に動かないでしょうねぇ。

ここで問題。この夏期講習中「マイクロプラスチック」についての授業をしました。「みんな持ってるそのペットボトル、海に捨てたら何年間海に残り続けるか知ってる？釣り糸は？レジ袋は？」さて、ご存知ですか。わたしはそれと併せてアニメ「未○○年コ〇ン」の話も。そうこうしていて…塾長の顔が。え？時間？はい、スミマセン。さて、そこのあなた、質問のお答えをどうぞ！では、また。