刺身が海を泳ぐ？社会を学ばぬ子どもたち（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #中学受験 #社会 #レジ袋有料化

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。いやあ、暑いですね。言ってもせんないことですが、マスク着用での外出なんて、ちょっとしたお買い物でももうタイヘン。あ、そうそう。お買い物と言えばレジ袋有料化。「エコバッグ」を常に持ち歩いています。私（当塾教室長）は以前から「マイバッグ」派だったので、あまり気にはならなかったのですが、お店に2、3件寄っていこう、行きつけの書店であの本も買ってみよう…等と思ったら何枚も「マイバッグ」を持っていかなければならなくなったことに気がつきました。

特に書店。ブックカバーはつけてくれるものの、雑誌を購入したときの「袋」も勿論有料。昔のように「紙でできた、雑誌の宣伝がかかれた袋」なんて今は絶滅したようです。今年の課題図書を何冊か購入しようとしたときにも「袋をお持ちですか」と店員さんに聞かれて思わず、以前入れてもらったその店の青色の袋を出しました。私としては、書籍を例えば野菜やお菓子とかと一緒の「バッグ」に同居させることには大きなためらいがあるのです。何枚も「お店ごと」のマイバッグ、必要ですね。

さて、この夏期講習中に社会も担当している私はこの「レジ袋有料化」について、マイクロプラスチックのこと、リサイクルのこと、エコマークのこと、そして世界の「ゴミ問題」のことを絡めて話しました。JICAの発行している雑誌やSDGｓに関する小冊子も資料として活用します。これがなかなか興味深いのです。テキストをただ教えるのではない、という当塾の指導方針にもピッタリなんです。

でも、これ中学生対象の高校入試講座ではありません。中学入試、しかも小4・5年対象です。難しいんじゃないですかって？いえいえ適性検査型入試や神大附属中等などでは、このような「身近なところからの問題提起」があります。ある保護者の方が「社会なんて暗記するだけでしょ、特別に時間を取って受講するほどのことでもないのではないですか。」とのご質問が。

これだから困るんです！中学受験もどんどん変わっているのですよ。これからの入試の形は「暗記詰め込み型」では立ち行かなくなっています。「知識を理解しそれを覚えることは当たり前」で（それも忘れちゃ困ります！たまに「これからは暗記は不要」と勘違いしている「アホ」親もいますからねぇ）さらに「建設的に自分の意見を述べる」ことまでが求められていくのです。もともと「社会」の教科とは、今生きている私たちの生活と切り離せないものではないでしょうか。その社会を「入試科目にないから」「時間がないから」「面倒だから」と学ぼうとしない傾向にある（特に阪神間）のは、決して小さいことではないと思います。

当塾の授業ではスーパーのチラシも資料として立派に？登場します。「この特売のキュウリは宮崎産、イチゴは福岡産、ブドウは岡山産。このレタスは？」そして促成栽培、高原野菜など地理のテキストを開かせて説明していきます。しかし…今のお子さんたちはその野菜たちもどのように食卓へ並ぶのか、まったくピンときていないようです。これは野菜の話ばかりではありません。「好きな魚は何？」と言う私の質問に平然とこう答えた子がいました「大トロ！」「ぼくは中トロ！」刺身がそのまま海泳いどんのか～い！お家でもそういった会話がないもんなのでしょうか。一度お子さんと話してみるといいかもしれませんよ。では、また。

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