静かな春・その時学校はどう動いた（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #中学受験 #ICT教育 #web入学式

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。春もたけなわ、小鳥のさえずりが心なしか例年よりハッキリ、そして高らかに聞こえる今日この頃、日本中、いや世界中での騒動は、日常生活・オリンピック・そして世界経済へと大き過ぎる影響を与えています。皆さんの地域ではいかがでしょうか。このブログ、日本のみならずアメリカや東アジアの方もお読みくださっているようでとても心配です。世界の子どもたちの学びの様子も気になるところ。今回は「日本の学校におけるwebでの学びwave」として、いくつか紹介していきます。

兵庫県三田市にある三田学園中高。新型コロナウイルスの感染予防で三学期途中から休校でしたが、同校は期末テストを「タブレット端末」を使って行ったようです。自宅で過ごしている在校生約1300人に支給されている機材に、期末試験の時間割通りに担当教諭が問題を送信。生徒は「後で」解答を送信するのではなく、解答していく様子をリアルタイムで教諭が確認します。あれこれ調べたり、聞いたりするヒマはないようです。解答が無い生徒には「未提出ですが大丈夫ですか？」と言った呼びかけも。テストは担当教諭が採点して後日返信。同校ではこのタブレット端末で、休校中の学習計画や宿題ノートの提出等も行っているとのこと。これは教諭と生徒との「顔と顔」が良く知れている間柄で成り立つコミュニケーションでしょう。

同じ兵庫県の親和中。同校は2018年から高校1年生にタブレットを一人一台導入しています。いつ、どこでも活用でき、興味を持ったことを調べるなど「主体的な学び」を生徒に持ってもらうためのようです。この他に電子黒板等も用いて生徒参加型の「アクティブラーニング」が活発なようです。ICT教育環境の整備に努めてきたわけですが、臨時休校が始まった3月3日からの平日は教員が端末ごとに教科ごとの課題を送り、やはり制限時間内に問題を解いて端末上で提出。しばらくすると採点された答案用紙が返ってきます。このようにタブレットで宿題をやり取りして学習を継続することの習慣をはかるのは、ICT教育が教育の一端を担うことが可能であることの証明となるのでしょう。

今年の新入生への「オリエンテーション」を急遽取り止める私立学校も多く、世界の騒動の影響はさざ波のごとく打ち寄せてきています。これから受験をお考えの方は、志望校がこの騒動の間に在校生にどのようなことを行って、授業の代わりの学習習慣づけをしたのかを、学校説明会等で担当者にお尋ねになるのもよろしいかと思います。お子さんが入学してからその学校の「一員」となり、学生生活を営んでいくわけですから。「文化祭がステキだから」「偏差値が高いから」「カッコいいから」などという薄っぺらい動機では、これからの志望校への着眼点にはならないかもしれませんよ。

東京都庁での入庁式は今年はweb入社式でした。近畿大学は卒業式が「サイバー」卒業式、そして入学式も「サイバー」入学式となりました。例年大きな盛り上がりを見せるマンモス入学式なのですが。須磨学園中の入学式も今年はweb上でのようですが、一体どのような式になるのでしょうか。なんせ「日本のビルゲイツ」西さんの学校ですから、何か思いもよらない仕掛けがあるかもしれませんね。

入学式は行うものの、12日までは自宅での「授業」とされている学校も。「♪春なのに」すこしさみしさとともに不安も…タメ息をまた一つついても、でも「春」。このような話が「去年のことでしたね♪」と言えますように、今は。では、また。