文化祭だﾖ！全員集合（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #中学受験 #文化祭 #モチベーション

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。東京・大阪で「自粛要請」が出された今週末、小中高大も「新学期」の対応に追われました。近畿大学は4月の授業は「オンラインで」と決めたようです。「オンライン授業」についてはまた後日、このブログでお話ししたいと思いますが、昨日お話しした「文化祭」の延期・中止についてもう少しお話を続けていきます。

私立学校の文化祭、アナタはどんなイメージをお持ちですか。昔から「アノ子が行っている学校を見ることができるチャンス」「友達に彼氏？を見せびらかすチャンス！」「違う学校に行ってしまった友達と会える場」「塾トモダチとの同窓会の場」など、在校生や現役の中高生ならばそう捉えていたと思います。あとはクラス製作や部活動などの「仲間意識」の結束を意識するためのかけがえのない場でもあったのではないでしょうか。

女子校育ちの私（当塾教室長）も然り。部活動は吹奏楽部でしたので「ホールでの演奏の出番」までドキドキ。舞台の向こうにはいつもの「知った顔」の在校生たちより多い「部外者」。「失敗できない」なんて慣れないプレッシャーの中、クラスのバザーの当番の手伝いをしたり、はたまたバザーの出品の品物が無くなりそうだ、と思ったら家に帰るや否や「手作りの作品」を徹夜同然で仕上げたり。

普段の「えー、なんでそんなことすんの？」なんて言葉を、知らない間に自ら封印！学園祭に間に合わせて持っていく、そしてバザー「完売」の知らせに、みんなでキャーキャー言って、抱き合って泣いたり。「ブラバンの演奏、アニキが聴いたんだって。良かったって言ってたよ。」後片付けの最中に、ふっと声を掛けてくれた子。そして「後夜祭」。少し遅くなって門限ギリギリに帰って、おかんむりの親に友達のお母さんから電話「とっても楽しかったようで、ありがとうございます。これからも学校でよろしくお願いしますね。」セーフ！

普段は、少し話しづらかった子とも、それをきっかけにして話をするようになり、「へー、こんなこと考えていたんだ。」と帰りの電車の中で貸してもらったレコードの話で盛り上がったりしたこともありました。今でも先輩とよりコミュニケーションが取れるようになった、とかいう話も聞きますから「文化祭」の意義がそんなところにもあるのでしょう。今時の「文化祭」はどんなものでしょうか。

灘中高の文化祭をチョット覗いてみましょか。灘中高出身の当塾代表は、実は毎年の灘文化祭にあまり行きたがらないのです。自分の母校なのに。灘中高の文化祭というといつも塾関係者の中では、大手進学塾で行われる「灘詣で」のスタートとされているようです。憧れの校門をくぐり、憧れの在校生に迎えられ、様々な催し物を見ていく中で「よし、頑張って勉強しよう。」という気持ちを起こさせるものとして。今は組分けテストの点が悪いけど、過去問の点が足りないけど、アノ学校に行くために頑張ろう、というモチベーションも起きるのでしょう。それはそれで素敵なことです。親御さんの中にも「そう思ってくれたら、次のテストは頑張るかも。まだ5月なんだし。そして最後の最後に踏ん張ってくれるはず！」と期待する方が少なくないでしょうね。

でも、今年はそうもいかなくなってしまいました。半ば強制的？にモチベーションを上げる機会がなくなって、お子さん自身に「本当に灘に行きたい」「灘に行ってしたいことがある」そんな気持ちがあるのかどうかが、例年以上に問われる受験勉強となりそうです。ある意味、真っ当な状態になったともいえるのかも。まあ、みんな条件は同じ。ウダウダ言うとるヒマあるんやったら、やらなアカンことやっといた方がええんちゃう？では、また。