中高一貫校の「高校募集」は絶滅するのか①(神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia) #中学受験 #中高一貫校 #高校募集

有限会社灘教育研究所

078-940-4170

〒651-1132 神戸市北区南五葉1丁目2-31 SHKビル2F

営業時間/14:00~21:00 定休日/日曜・祝日

中高一貫校の「高校募集」は絶滅するのか①(神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia) #中学受験 #中高一貫校 #高校募集

スタッフブログ

2020/03/05 中高一貫校の「高校募集」は絶滅するのか①(神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia) #中学受験 #中高一貫校 #高校募集

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。前回の引きで「都立の『公立中高一貫校』において、高校募集を停止して中等教育学校に移行すると発表したところが出てきた」と書きました。具体的には、都立の併設型中高一貫校である両国、大泉、富士、武蔵、白鷗が、2021年から2022年にかけて高校募集を停止、中等教育学校に移行することを決定した、ということです。

 

私立の中高一貫校でも高校募集をする学校としない学校があります。例えば、灘は定員を減らしつつも高校募集を継続しています。説明会では「高校入学生が中学入学組に刺激を与えてくれるから」という話があります。かつては1クラス分募集だったため、高1の間は完全に別カリキュラムで進度を合わせてから高2で中学組と合流でしたが、現在は入学時点で中学組と混合されます。一部別クラスでの授業はありますが、1年間別クラスよりは負担が大きいようです。一方、甲陽学院は灘と足並みを揃えて実施していた高校募集をすっぱり止めました。「完全廃止ではなく様子を見て再開もある」との含みは残していますが、中学入試の合格者数を見ると当分再開はない?高校募集時は中学入試発表時の合格者数は頑ななまでに165名ちょうどだったのが、高校募集中止後はかなり多めに合格を出すようになりました。「完全」一貫なら、少々定員オーバーでも構わないということなのでしょうか。

 

元々「『完全』中高一貫」を標榜している学校は「高校から入学する生徒がいると中学組との合流を考える必要があり、どうしてもカリキュラムに制約が出てくる。中高の枠を取り払った6年一貫ならではの教育課程を組みにくくなり、それでは中高一貫の良さが減ってしまう。」と考えています。大抵の進学校は高2で中高内容を終わらせ、最後の1年間は大学進学指導に充てます。確かに進度が速いこともありますが、中学と高校で重複する内容を一本化して合理的なカリキュラムを組めることが大きなメリットでしょう。中学段階で数学を「代数」「幾何」、理科を「物理」「化学」「生物」「地学」に分けて授業を進めることも珍しくありません。ただ、それを効果的に進めるためにも一定の学力レベルが必要であることは言うまでもありません。

 

「私立だと同質の子ばかりが集まって純粋培養される」という意見もあるようですが、私立に行かれた方、私立にお子さんを入れた方、この意見どうでしょう?先の理由で、学力レベルは確かにある程度揃えられていますが、生徒の個性という点で言えば「同質の子ばかり」というのは「は?」じゃないでしょうか。お子さんを私立に入れたあるお母さん「ウチの子、ハッキリモノを言い過ぎるから小学校でもセンセ―に嫌われてね。兵庫県の公立高校入試って半分内申点でしょ。公立中でも絶対センセ―と反りが合わないから、それなら私立でもいいかって。で、私立に行ってみたらウチの子『お前、個性ないなぁ』って言われたらしくて。入学後の作文で『僕は小学校では変な子と言われていた。だけど、この学校に入ったらみんな変な子だった。』と。入れて良かったと思ってます。地元の公立中に行ったお友達のお母さまと話をしたのですが、既にいじめがあると話していました。公立中の方が同調圧力がスゴイので、個性なんかうっかり出せないって。」

 

公立中高一貫校が高校募集を停止して「完全」を目指す理由も、これらの話と無関係ではないようです。その話は次回に。もうしばらくお付き合いいただいて全体の文脈を掴んでいただければ幸いです。では、また。

 

■■□―――――――――――――――――――□■■

灘中学受験アカデミア

【電話番号】
078-940-4170

【住所】
〒651-1132
神戸市北区南五葉1丁目2-31 SHKビル2F

【営業時間】
14:00~21:00

【定休日】
日曜・祝日

■■□―――――――――――――――――――□■■

TOP