こんな人は中学受験でも残念な親（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #中学受験 #残念な親 #情報リテラシー

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。新型コロナウィルス（COVID-19）の影響で、神戸市の小中学校も2日午前中を最後に3日から15日までの休校となります。兵庫県ではこの期間中に公立高校の一般入試があります。中学入試と私立高校入試、公立高校推薦入試は既に終わりましたが、公立高校受験生をメインに抱える塾は対応に苦慮しています。

間違っても受験直前に塾から感染者を出すわけにはいきません。1教室に何十人と入れて集団授業をするところだとリスクは決して低くないですから、万一の事態を考えるとなかなか「通常通り授業します」と言い切れません。しかし、その一方受験生や保護者からは「この時期に質問もできないのはキツイ」という声も。映像授業を見てもらう、希望に応じて受験生だけ指導する、電話等で質問対応する、と対応も分かれています。他県でも同様で、受験生の保護者からの「休まないでほしい」という声を受けて、「県内の感染者がいない」ことから授業実施を決めた塾もあります。

中学受験なら影響は小さいだろうと思いきや、一部休校を決めた某中学受験大手塾に通っているという新6年生のある親は「受験まで1年となり受験生の自覚が出てきたところなので、塾は休まないでほしかった。」と言います。それどころか「休校の分のフォローはしっかりやってほしい」と注文をつけています。まるで自分の子だけが不利益を被ったと言わんばかり。こういうのに限って、もしお子さんが感染したら「塾が休校してくれていたらこんなことにはならなかった」なんて大騒ぎするのでしょうね。周りがどうなろうが知ったことではなく、自分の子だけしか見えていないのです。自分の子には感染しないことを大前提にして「我が子のために塾はやるべき」と言っているのです。

おそらくこんな人達が、ネットのデマに流されて「買い占め」行為をするのでしょうね。まあ、まだマスクやアルコール消毒薬ならわからないでもありません。しかし、「マスク製造のため、同じ紙製品のトイレットペーパーやティッシュペーパーが品薄になる。中国からの輸出が滞るから。」でトイレットペーパーやティッシュペーパーを買い漁り、品切れしている店頭で店員に「なんで置いてないのよ！」と罵声を浴びせ、あったらあったで数量規制など無視して強引に買い占めようとし…思い当たるフシのある方に申し上げます。アナタ、中学受験でも確実に「残念な親」になります。

その根拠は「情報リテラシーが乏しいから」です。現代は情報過多の時代。情報を取捨選択することは必須です。問題はどうやって情報を取捨選択するか。「この情報は本当に正しいのか？」と考える力がアナタにありますか？先の「マスク製造のため…」で言えば、マスクとトイレットペーパーは同じ紙製品でも「種類」は全く別物。また、トイレットペーパーは大半が国産です。つまり、根拠がまったくのデタラメ。「でも、実際に品薄じゃないの？」品薄の原因は無意味な買い占め。それをしたヤツが最も悪いのです。自分さえ良ければ…そんな「思考回路」が垣間見えます。

「休校の分のフォローは…」という親御も含めて、今までにも「残念な親」の例は随分書いてきましたが、共通するのは正にこのような「思考回路」ではないでしょうか。情報の取捨選択の基準が「正しいかどうか」ではなくて「自分にとって都合がいいかどうか」なのです。その「自分の都合」が正しいかどうかも考えたことがない。そんな親御がいくら頑張ってみたところで、お子さんの将来につながるような中学受験などできる訳がないでしょう。どこまでも「親自身の都合」でしかお子さんのことを見ないのですから。お子さんに対する姿勢が「親とも別人格の独立した人間」ではなく「親の所有物、ペット」という見方なのですから。今回の騒動で「買い占め」に加担した方は猛省してください。中学受験でも「残念な親」にならないように。では、また。