負けに不思議の負けなし①(神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia) #中学受験 #勝負 #ノムさん

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2020/02/13 負けに不思議の負けなし①(神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia) #中学受験 #勝負 #ノムさん

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。私(当塾代表)も当塾教室長も長年G党をやっていますが、星野さんに続いてノムさんまでも鬼籍に入られてしまったのは何とも寂しい限り。中学受験も毎年毎年が勝負。以前のブログでも、甲子園球場隣にある素戔嗚神社にある星野さん由縁の「勝ちたいんや」守のお話をしたことがありますが、「勝つ」ことへの強い気持ちに多分に共感していたものです。

 

さて、ノムさんの名言として有名なものに「勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし。」という言葉があります。ノムさんの本のタイトルにもあり、はじめはノムさん本人の言葉かと思っていましたが、剣の達人でもあった肥前国平戸藩主が隠居後に著した剣術書に出てくる言葉だと後で知りました。ビジネス書等ではこの言葉を「負けるときには、何の理由もなく負けるわけではなく、その試合中に必ず何か負ける要素がある。一方、勝ったときでも、すべてが良いと思って慢心すべきではない。勝った場合でも何か負けにつながったかもしれない要素がある。」と解釈することが多いようです。

 

もう少し噛み砕いて言うと「試合に勝つためには、負ける要素が何だったかを抽出し、どうしたらその要素を消せるかを考えていく必要がある。また、もし勝ち試合であっても、その中には負けにつながることを犯している可能性があり、その場合は、たとえ試合に勝ったからといって、その犯したことを看過してはならない。」という戒めを述べているものと理解できるでしょう。

 

ですが、原文のニュアンスはちょっと違うようです。(吉田豊氏編「武道秘伝書」から引用)

 

予曰く。勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし。
問、 如何なれば不思議の勝ちと云う。 
曰く、 遵道守術ときは其心必不勇と雖ども得勝。是心を顧みるときは則不思議とす。故に曰ふ。
又問、 如何なれば不思議の負けなしと云ふ。
曰、 背道違術、然るときは其負無疑、故に云爾客乃伏す。

 

予が言った。「勝つときには不思議な勝ちということがある。しかし負けるときには不思議な負けということはない」
客が問う。「なぜ、不思議な勝ちと言われるのでしょうか」
予が答える。「法則に従い、技術を守ってたたかえば、たとえ気力が充実しておらずとも勝利を得ることができる。このときの自分の心をふりかえれば、不思議と思わずにはいられないからである」
また問う。「では、なぜ不思議の負けはないと言われるのでしょうか」
予はまた答えた。「法則を無視し、技術を誤れば、負けることに間違いない。それだからこのように言うのである」と。
客は平伏した。

 

ビジネス書的な考え方と原文のニュアンスに近い考え方を中学受験に当てはめると、それぞれどのような解釈になるのでしょうか。これについては次回に。では、また。

 

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