全国統一小学生テスト・対策授業に見る「格差」④（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #全国統一小学生テスト #対策授業 #格差

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。全国統一小学生テスト「対策授業」に見る「格差」について、今回はマークシート方式となる3～6年生のお話です。

3年生にもなると、今回が初めてというお子さんともう既に何度かテストを経験しているお子さんが混じってきます。「対策授業」での姿勢も自ずと違ってきて、初めてのマークシートにドキドキしているお子さんもいれば、テスト慣れしているのか、こちらの指示なんかそっちのけで問題を解くことに夢中になっているお子さんも。ただし、本当にできるお子さんは「先生の話をよく聞く」という姿勢ができているということだけはお伝えしておきましょう。「対策授業」を何度かやっていくうちに、「いかにテスト慣れしていても学力が高いとは限らない」ということがよ～くわかりました。

4・5年生になると4科目のテストになります。阪神間では3科目入試も盛んなため、3科目でテストを受けるお子さんも多くいますが、3科目受験では決勝大会の対象にはなりませんのでご注意を。尤も、全国50位以内に入れるほどの成績であればの話ですが。この辺りの学年から「対策授業」に求めるものを勘違いする親御も増えてきます。「対策授業」はテスト本番の予行演習ではありますが、決して「テスト本番で良い点数を取らせるため」ではありません。「対策授業」で過去のテスト演習を要求したり、ネットオークションでテストの過去問を大枚はたいて購入したりする親御もいるとのことですが、その点はよく考え直してくださいな。

6年生は大半が2回目以降ということもあり、「対策授業」の需要は少なくなるようです。それでも、中には「最初で最後の全国統一小学生テスト」を受けるという6年生もいます。中学進学前に今の学力を知っておこうという「殊勝」な心構えならいいのですが、なぜか「自分はよくできるはず」と根拠のない自信を持ってくるお子さんや親御もいます。「学校ではできる方なので別に『対策』なんて要らないけれど、マークシートの練習位はしておこうかと思って…」などと、ようわからん上から目線で対策授業にやってきたものの、教材の半分もこなせずにギブアップ。何度も言いますが、上には上がいるのですよ。中学に行ってからも「謙虚」に頑張ってくださいね。

「対策授業」一つとっても、色々な考えや思惑が親御さんの間で渦巻いているんですね。そんな中でも「テストはあくまでもテスト。その結果を次に活かすことを考える。」という賢明な親御さんと、「テストで良い点を取ることを目指して何が悪いの？ウチの子は頭が良いのよ。そしてその子を育てた私も認めなさいよ！」という残念な親御とでは、もはや埋め難い「格差」があります。これが、長い間「対策授業」を実施してきて見えてきた「格差」の真実。テスト本番まであと数日。今一度、テストを受ける意味を考えてみるのも悪くないと思うのですが。では、また。