【学校情報2020入試】高校は志願者数兵庫県一の少人数中学校ってどこ？ #中学受験 #学校情報 #2020年入試

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。タイトルにある中学校とはどこかお判りですか？第一ヒント「大学附属校です」、第二ヒント「兵庫県西部にあります」、第三ヒント「過去に夏の甲子園で全国優勝したことがあります（もちろん高校の方ですが）」

正解は「東洋大学附属姫路中学校」略して「東洋大姫路」。「西の比叡山」とも称される書写山の麓にある中高一貫校です。中高一貫校としての歴史はまだ浅く中学校が開校したのは2014年4月。今年の入試で中高一貫生が初めて6学年揃ったところです。高校募集では今年3200名を超える受験生が集まりこの数は兵庫県でトップなのですが、中学募集は実に控え目で募集定員はたったの60名（2クラス）です。

「姫路市初の男女共学中高一貫教育校」としてスタートを切った同校ですが、失礼を承知で言えば、「東洋大姫路」の名を聞いてそのようなイメージを思い浮かべる方はまだそんなに多くないのではないでしょうか。まだまだ高校野球の強豪男子校というイメージが根強いものと思います。しかし、説明会での話や50周年記念校舎の外観等からはむしろ新進気鋭の進学校を目指すという気概に満ち溢れています。

「考えるを、学ぶ。」これは学校案内の冒頭にある言葉です。また「諸学の基礎は哲学にあり」とする東洋大学の建学の理念を継承し、「哲学教育」「国際化」「キャリア教育」の3つを柱に「確かな学力」と「豊かな人間性」を育む、とも記されています。主要教科の授業時間は公立中の1.3～1.5倍を確保し、高校2年で高校課程を終了して高校3年次を大学入試対策に充当するカリキュラムを組んでいます。これは多くの中高一貫校でもよく見られるシステムですが、これを1学年60名という少人数できめ細かく指導することには魅力があります。なお、中高一貫生は高校進学後も高校入学生とは別クラスのままです。

また、「キャリア・フロンティア」という独自のアクティブ・ラーニングプログラムで「物事の本質に向かって、深く考える力」の育成にも力を入れています。このプログラムを通じて育成される力は難関国公立大合格に必要なリテラシーであると考えているとのこと。例えば、中2では近隣にある兵庫県立大の協力を得て「バイオテクノロジー入門」というプログラムがあり、これが高1での「バイオ・ナノセンター課題研究プロジェクト」に繋がっていきます。バイオ・ナノ分野での世界最先端の研究が行われている東洋大学大学院の研究センターで実験、研究に参加し、研究成果を英語のリポートにまとめるというもの。大学附属校の特性をフル活用した、一般の高校生ではなかなか経験できない貴重な体験ができるプログラムです。

まるで大阪の元気な進学校の雰囲気、いやもっとスマートな印象すら受けます。おそらく学校のアイデンティティーが「姫路」ではく「東洋大」にあることからくるのでしょう。また、阪神間の学校と違い「他校と競う」こともなく、独自の道を突き進む姿勢を貫けることも大きいのかもしれません。かつてはお世辞にも綺麗とは言えなかった姫路駅も今や大ターミナル駅となり、姫路城を目指す外国人訪問客も珍しくなくなりました。ちょっと品が…なんて人も随分減った気もします。このような時代の変化と同様、学校も親御の予想を遥かに上回る勢いで変化しているのです。これまでも何度か繰り返してきましたが、親御の古い情報なんかもはやただの先入観に過ぎません。常に情報を更新し、我が子の性格や学力、夢の実現への納得解（最適解でないにしても）となる学校をぜひ探してみてください。では、また。