【学校情報2020入試】滝川中（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #学校情報 #2020年入試 #滝川中

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。ここ西鈴蘭台の地に移転したての頃、まだ引っ越し後の後始末に追われていたときに、買い物袋を持った初老の男性がいきなり教室に入ってこられました。「ここは中学受験の塾なのか」その口調には何かしらこちらを試してやろうというようなものを感じたのですが、そこは冷静に「ええ、そうですが。」とお受けしました。「わしは元々は開業医をしとってな。滝川の出なんや。滝川のこと知ってるか？」

移転前に、関学中第一志望で滝川中を午後受験した受験生（もちろん両方合格）や、中学生の指導もしていた時に滝川高校に入試一桁の成績で入学した塾生がいたので、あくまでも丁寧にしかし自信を持ってお答えしました。話をするうちにこちらの実力を認めていただいたのか、堰を切ったように自らのことを話し出しました。正直開業医を継ぐためだったのでさほど学歴には拘らなかったこと、レベルは高くなかったものの、滝川の先生が医大への道筋をつけてくれたこと等を「赤の他人」の私達に滔々と語ったのでした。気になったのは、言葉の端々に「今も滝川はそんな程度のレベルだろう？」というニュアンスが感じられたことでした。

ぶっちゃけた話、滝川に同じような印象をお持ちの方もまだまだ多いのではないでしょうか。甲子園に出場経験のある野球の強豪校といったようなイメージを。そういう方には滝川の学校案内をご覧いただくことを強くお勧めします。学校案内には「あなたは次代のリーダーになる」という言葉があり、今年100周年となる滝川が様々な取り組みを実施していることに驚かれることでしょう。公立中高では、トップ校でもこれだけの充実した教育は受けられないだろうと言っても過言ではありません。

さて、その滝川中の2020年度入試の変更点を挙げていきます。

①理進とF（フューチャー）選抜を統合し、「特進」という募集枠に。2020年度からは「医進G（グローバル）」「医進」「特進」の3コースで募集となる。定員はそれぞれ40名、35名、85名とする。

②前期午前と同じ日時で、従来のF選抜入試に相当する「特進選抜方式入試」を実施する。出願時に「志望理由書」が必要。基礎学力（算・国）試験と作文＋面接を総合して合否を判定する。

③中期入試の理科を廃止して、受験生の負担を減らす。ただし、後期入試は「多様な生徒を募集する」ということで理科を残す。

④「適性検査型入試」を初日午後から2日目午後の実施に変更する。

⑤「一般入試」において、前期（午前・午後）の「医進G」（15→25）「医進」（15→20）の定員を増やして第一志望の生徒に配慮した。

⑥西宮会場において、利用が少ないため「保護者控室」は廃止する。

併願校については、前期午後では姫路会場の影響があると見えて淳心、白陵といった西の学校が多くなっています。次いで六甲、啓明、須磨学園、三田学園と続きます。中期では淳心、六甲、啓明、関学が、後期では須磨学園、甲陽、六甲、啓明が多いようです。神大附属は適性検査型入試と併願するようです。滝川の適性検査型入試は神大附属を意識したつくりになっているのも影響しているのかもしれません。その他、どの日程でも算数で差がついたことや、「医進G」「医進」志望ならやはり前期が入りやすいことが学校から説明されています。

旧来のイメージが強いことや男子校であることから、受験に難色を示している向きも多いと聞き及んでいます。しかし、2020年の大学入試改革をきっかけに多くの学校が革新的な動きを始めています。先入観は一度きれいさっぱり捨てて、無責任な噂に惑わされることなく、客観的な目で学校情報に触れることが大切であるということを強調しておきます。では、また。