思考力？簡単に育つけど何か？③（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #思考力 #親子の会話 #親子のコミュニケーション

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。思考力には「会話」が大切、とお話してきましたが、親子間での「会話」や「コミュニケーション」についてこんなお声もいただくのです。お心当たりはありませんか？

「ウチの子なんて話しかけても何も言いません。ウザいと思われているようなんです。まだ小学生なのに。ゲームをしに友達の家に遊びにはいくのですが。ゲーセンで遊びたいからお金を頂戴、なんて話はします。ゲーム位やらせても大丈夫ですよね？」

「子どもが面白いというので私もカードゲームを買ってやってみました。でも、カードを買わされるだけになってしまって…新しいモノやレアカードを買わないと機嫌が悪いんです。私も楽しむためにはもっとカードについて知っておくべきですよね？」

「知育のためだと思ってある教材会社からおもちゃを購入しました。最初は親子で一緒に楽しんでいたのですが、子どもは飽きてしまったらしくもう見向きもしません。友達のママから別の教材を紹介されたのですが購入するべきでしょうか？」

「私はフルタイムで働いています。子どもを保育園に預けていますから、専業主婦のように子どもといつも一緒に遊んであげるわけにはいきませんし、帰宅したら夕ご飯の用意や洗濯などやることもたくさんです。ついついテレビを見させたままになってしまい、会話なんてとても無理なんです。」

なるほど、さもありなん。どのお話もごもっともで、いろいろな生き方をされているお母さんたちがいます。頑張っているんですよね、一所懸命ですよね、みんな素晴らしいです。ここでは、子どもがいて「働く・働かない」という「ママの社会進出論」を議論する気はありません。どんな形であれお子さんとの「会話」は成り立つものだから。何か偉そうなことを話題にしなくてはと気を張らずとも、子どもの機嫌を取らなくても。

だってお子さんだって「一人の人間」なのだから。小さいながらも意思を持っていますよ。以前教え子の赤ちゃんについてここで書きましたが、侮るなかれ、しっかり周りの様子を察知しています。生きる姿の原点そのものがあります。一人の人間としての「原点」が。お子さんが成長して言葉を理解し、話し始めてからも「あやすような気持ち」で話してみましょうよ。楽しんでみましょう、笑顔で。「会話を楽しむ」ただそれだけで良いのです。お互い笑いあい、時には言い合ったりすることの中に思考力のヒントと答えがあります。

ただし、赤ちゃんだったお子さんは成長していることをお忘れなく。アナタの手を離れ、いつも飛び立とうとしていることを。それを知り、本当に「対人間」としてお子さんと向き合う大人のその「思考力」こそお子さんを育む力です。花を育てるときに、どんなところからつぼみが出てくるのか、どんな花がいつ咲くのかドキドキした経験ありますよね。その時のドキドキ感や楽しみ感に似ています。一所懸命水をやったり肥料を与えたりのプロセスにこそ、親子にとっての「生きる」「思考する」意味があり、そこから子どもが「自分の力で思考しながら生きていく」ことに繋がるのでしょう。親の手を離れて…でも、忘れないようにしましょう。花の苗は植えることができても、その「花の咲き方」まで「支配」することはできないことを。お子さんがどんな花を咲かせるのか優しく見守ってあげましょうよ。では、また。