【学校情報2020】親和中・晴子先生の「『○だ○ん』の治五郎はんには負けまへんで！」 #親和中 #2020年入試情報 #友國晴子先生

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。親和中学校が2020年度からの新しい教育・入試の形を発表しました。親和中と言うとあの紺の制服と白カバンを思い浮かべる方も多いはず。けれど学校創立130周年を節目に制服を変えると共に入試の様子も変わり、133周年を迎える2020年から更にアクティブに前へ踏み出そうとしています。今日はその話題をお伝えします。

親和中と言えば校祖・友國晴子先生がいらっしゃいます。本日はなんとその友國晴子先生がはるばる時空を超えて？「令和の親和中のことについて聞きたいねん。」とお見えになったようです。あの世で『○だ○ん』をご覧になられていて「灘中の嘉納治五郎はんがあないな形でテレビで取り上げられるなんて時代も変わったなァ。ほなら、ウチかてちょっくらオジャマして現代の親和中の様子を見てみようかね。治五郎はんには負けまへんで！現代の親和中にいるそこのアンタ、ちょっくら教えてほしいことがあるんやけど。」おっと、間髪入れずに晴子先生から早速質問です。

「グローバル教育って何やねん？なんやよう聞く言葉なんやけど教えてもらえへんかな。」

晴子先生、まずグローバル社会とは多様な国籍の人が様々な価値観の中でそれを認め合って生きていくことです。

「なるほどねぇ。ウチが堺女紅場で、禁酒運動の演説の為に来はったレヴィット女史たちに出会った時のショックを思い出すわ。日本の女性たちももっと勉強して知性を身に着けんと、と思ったあの時を思い出す。日本の女性ももっと教養を身に着けて、自分の意見をしっかり言うことが出来るようにならんと、と思って私は神戸に親和女学校を作ったんよ。新しい女子の私学を、や。茶道や華道の他に英語も指導したよ。明治の中頃のことだったか。あの頃は裁縫ができんかったら女子はアカンという目で見られたもんや。」

晴子先生、これからの親和生が生きていく社会は裁縫どころか情報化がますます進み、将来の予測が難しいと言われています。AI中心の高度情報化社会で、2023年にはコンピューターの処理能力が人間の脳を超え、2045年には人類全体の脳を超えると予測されているんです。

「機械が人間を超えるっちゅうことか？えらいこっちゃ。ところでAIって何なん？」

晴子先生、一言では説明できないけれど「人の代わりに」なることのできる機械とでも言うものでしょうか。AIは人間ができないことも、また時間がかかることもちゃっちゃとやってしまいます。AIをロボットの中に組み込んでまるでヒトのように業務もこなします。ホテルや銀行の受付などにも。昔「産業革命」と言うものがあって、糸を紡ぐ女工さんたちの仕事が世界的に奪われたように、

今度も人間の仕事が機械に奪われるということになります。現代の子どもたちの65％は、大学卒業後に「今は存在していない職業」に就くとも言われているんですよ。

「それは大変やな。なら、人間はどないしたらええん？」

晴子先生、次の四つがポイントでしょう。まず、AIに支配されないで自分で判断する力、主体的に考えて行動する力、様々な人間と協働する力、コニュニケーション能力です。次に自分で課題を見つけ解決していく力。答のない課題に対して、最適な答またはみなが納得できる答を見いだす力と言えます。そして人生を切り拓き、逞しく生きて変化に対応できる力。

「なんや大層な力が要るようやね。オンナだけでないな。オトコかてこんな力持てるんかいな。」

晴子先生、その通り。けど安心してください。親和生は新しい学習プログラムの中でしっかりと学習していきます。例えば「課題研究」と称して一つのテーマについてグループで調べ、まとめ、発表します。また、グローバル教育にも目を向けて海外に研修旅行に出掛けます。それに伴い高校に新しく「国際コース」が誕生！アメリカ・カナダ・オーストラリア・ニュージーランド等への中長期留学を原則必須とする等の思い切った施策で国際社会で活躍できる英語力を養成することで、晴子先生が目指されたような「グローバルに活躍できる女性を育てるコース」ができました。中学からの入学生も希望すれば基準によってこのコースに編入できます。柔軟な対応ですね。

「ふーん。そないに英語、英語はええんやけど、英語やることだけがグローバル教育なんか？さっきも言うたけど、英語教育やったらウチもとっくの昔からやってたで。まさか、ウチらの時代と同じことやってるだけじゃないやろ。ほなら、現代のグローバル教育って何なんや？」

晴子先生、えーっと…

流石にツッコミどころが鋭い。この続きは次回に。では、また。