理科もできんで何が理系ぞ(怒)①(神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia) #中学受験 #入試改革 #理科

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2019/03/20 理科もできんで何が理系ぞ(怒)①(神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia) #中学受験 #入試改革 #理科

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。本来だと「日出づる処の女子『神戸女学院』を語る」の続編、当塾教室長が神戸女学院中入試の国語についてお話しする予定でしたが、ここ数日の寒暖差のせいで体調が優れないため元気になり次第再開します。今回は、前回急にバトンタッチされて理科のお話しをしている内に、中学入試の理科について言いたいことが膨らんでしまった私(当塾代表)が、そのことについて本音をぶちまけたいと思います。

 

大学入試改革や国公立の中高一貫校の適性検査等により、従来の暗記中心でなく思考力を高める教育に転換していこうという方針になってきているのは、多少なりとも中学受験に興味をお持ちであればご存知のことでしょう。そのこと自体は決して間違ってはいないと思います。しかし、その方針とは違う流れになっているのでは?と思うことがしばしばです。親御も、塾も、学校も。一つひとつお話ししていきましょう。

 

まず、親御について。ここについては、流れが違うというよりも考え方が全く変わらないと言った方が正しいでしょう。そして、大学入試改革によって、かえってその考え方が先鋭化してしまっています。その考え方とは、親御が自身の承認欲求を我が子を使って満たしたいというもの。「周りが羨むような子を育てた親」として見られることで承認欲求を満たしたい。そのためには「我が子を社会的地位が高い(高収入の)職業に就かせること」そして「我が子を偏差値の高い学校に行かせること」違いますか?

 

もちろん、これらは高い学力を育むことでも実現できます。そこには思考力だって当然含まれますが、それは今まで先人が積み上げてきたものを根底から覆すようなものなのでしょうか?近い将来、進化したAIによって多くの仕事が人から奪われると言われていますね。しかし、そのAIだって長い年月かけて人が生み出したもの。先人が見つけた知識や生み出した技術をベースにして更に知識や技術を積み上げて、次の世代がまたそれをベースにして…という繰り返し。先人の知識や技術を学んだ上に、高い思考力によってもう一段前進するのです。

 

先人の体験したことを同じ時間をかけてなぞっていたのでは人生がいくつあっても足りませんが、それらを体系的にまとめたものを「教科書」として使えば効率的に追体験できますよね。より高い思考力を育成するため、もう一歩前進するための時間が作れます。「学ぶ」と言う言葉は「真似をする」が語源だということだそうですが、そういう意味では、先人の「真似をして」ベースとなる知識を「学ぶ」こと自体は必要だということになります。従来の学習方法が暗記中心だとして「悪」と決めつけ、「思考力」がいきなり育つような学習方法を求めるのは間違いです。その考え方こそが、親御の承認欲求の話とつながっているから。

 

途中経過はどうでもいいから、とにかく自分が求める「結果」が出ればそれでいいという考え方なんですよ。「これからは入試でも『思考力』が求められる時代なんだから、『知識』を覚えるなんて無駄なことはいいから『思考力』だけを教えてくれ。」途中経過を無視する「思考力」って、どこが「思考力」なんでしょう。禅問答ですか?入試で出てきそうな「思考力」系の問題で点が取れるように、塾で模範解答を教えてくれというのが本心なんでしょ?だったら、これまでの姿勢と何の変わりもないじゃないですか。「思考力」なんて言葉でカムフラージュしている分、更にタチが悪いですよ。そんなのに限って「学校の勉強は社会に出ても何の役にも立たない」などとほざくのです。自分は、教科書内容でも充分役に立つ程、安直な生き方をしていると言っているようなもんです。

 

まだまだ言い足りないですが、長くなったので今回はここまで。では、また。

 

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