入試応援狂騒曲②（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #入試応援 #中学受験 #中学受験ブログ

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。入試応援風景の話の続きです。ただし、繰り返しになりますが、やや古い話も含みますので現在とは異なるところもあります。前もってお断りしておきます。

灘中の続きから。受験生は校門で受験票チェックを受けたらここからは一人で教室へ入っていきます。中には不安そうに保護者の方を振り返っている子もいます。集合時刻が過ぎると校門が閉じられ次にお子さんに会えるのは試験終了後。受験生は全面人工芝の第２グラウンドに出てきてここで解散となります。１日目の後は親子で食事をしてから塾に向かうことになります。そして、次の日まったく同じ光景が繰り返されるのです。

甲陽学院中では、グラウンドに各塾が応援場所を確保し塾生を集めます。ここにきて小テストをしているところもあります。講師からの激励やアドバイスを聞いた後、道を挟んで隣にある講堂に向かいます。ここでも各塾がかぶらないよう順番に入っていきます。集合時刻から試験開始までかなりあるので、受験生は講堂で随分待ってから教室に移動します。多くの保護者は食堂で試験終了まで待ちます。食堂には問題用紙が貼り出され、食い入るように見ている保護者の姿があります。試験終了後、受験生は講堂まで戻ってきてここで保護者と会います。これが２日間続きます。

かつての開成中では、徹夜組を含めて開門前には既に校門前に各塾がひしめき合い、開門と同時に少しでもいい場所を目指して走り出す様子が見られました。まるで西宮神社の福男選び（関西以外の方はご存知ない？）のようです。学校側もこれは危ないと思ったのか、開門前に各塾の代表者を集めてくじ引きをし、あらかじめ場所取りの順番を決めるようにしました。代表者の運の強さが試されます。自力ではどうしようもありませんがプレッシャーはかなりのモノでしょうね。

桜蔭中は校門から応援場所までの間に結構な階段があり、開門と同時にダッシュしたのはいいものの、普段の運動不足がたたってずっこけている塾講師（特に年配の方）がいます。気持ちに足がついていっていないようですが、受験生の目の前で先生が階段から「スベッて」「落ちた」なんてシャレにならんですよ。え？アンタが階段でこけたらどう言うかって？決まってますよ。「受験生の代わりに俺が真っ先に『スベッて』『落ち』といてやったんだ。だからお前たちは受かるはずだ。」ってね。

余談ですが、私（当塾代表）が灘中を受験したとき、受験票をうっかり落として自分で踏んづけてしまいましたが受かりました。逆に、それを見て「や～い、落ちた、落ちた。」とはやし立てたヤツは落ちました。最後の最後、変な験担ぎよりも大切なのは気持ちです。応援を自分のエネルギーにできるか、それともプレッシャーにしてしまうか。受験生が全力を出し切れることを祈ります。では、また。