入試応援もつらいよ②（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #入試応援 #中学受験 #中学受験ブログ

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。前回に続いて入試応援のお話です。灘、甲陽の２日目の入試応援が終わっても、翌日は京都の洛南高附中などの入試があり早朝からの入試応援はまだ続くのです。また、この日の昼に灘、夕方に甲陽の合格発表があり、残念ながら不合格だった子の後期入試対策も始まることになります。

これは新年度の授業と並行して、全員の進路が決まるまで続きます。中には関東受験の子もいるので、ようやく落ち着きを取り戻すのは２月に入ってからになりますが、その頃には次の灘クラス、甲陽クラスが本格始動していますのでホッとする間もありません。本部では入試の反省会議が開かれ、今回入試の反省点と来年の目標が上層部から示される時期でもあり、下っ端はますます落ち着かない時間を過ごすことになります。

このように毎年なかなかヘビーな入試応援ですが、アクシデントが起きると更に大変です。ある年の甲陽で「待機中に子どもが腹痛を起こしたので薬が欲しい」とある親御さんが言い出したのです。薬はアレルギーのこともあるので簡単にはあげられません。そのため、受験前の諸注意でも「薬は自前で用意しましょう」と前もってお話ししています。私たちも持っていません。すると「学校でもらえないか」という話になりました。

私が学校の事務室に掛け合いに行きましたが案の定お断り。「何かあっても責任は保護者が持つと言っているので」とまで言いましたがダメ。（そりゃそうだろうな）と戻ってみると、親御さんは「痛みが治まったのでもういい」と講堂に入っていってしまいました。一体何なんだ？と思いましたが、私はこれから灘へ移動があるので構っていられません。ところが…灘へ移動する車はもう出てしまったというのです。親切なことに、甲陽居残り組の同僚が灘まで自分の車で一往復してくれたので何とか灘の見送りには間に合いましたが、正直な感想としては「いい加減にしてくれよ」というところでした。

受験生の親御さん。受験会場への持ち物に「普段使っている常備薬」を付け加えましょう。寒さと緊張で体調に異変が生じることはあると思います。前が大丈夫だったからと言って今回も平気とは限りませんよ。薬を持っているというだけでも安心できると思います。薬のことも含めて準備を万全にして、試験会場で周りも巻き込んでドタバタすることのないようにお願いします。では、また。