入学手続きの準備も大丈夫？（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #入学手続き #中学受験 #中学受験ブログ

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。阪神間の中学受験、いよいよあと１週間となりました。首都圏でも埼玉・千葉の有力校の入試が続々と行われ、そのまま２月へなだれ込んでいきます。本命校の受験票を前に、否が応でも「その日」が来ることを感じずにはいられないことでしょう。受験生本人は、ただひたすら最後の調整に励んでもらえればと思います。

しかし、親御さんには別の大事な「準備」が必要です。合格後の入学手続きです。複数校合格時にどうするかは決めてあるとは思いますが、各校の手続き締切日時もきっちり把握されていますか？かつては銀行振込ぐらいだった納入金の支払い方法も多様化しています。とはいっても、ギリギリまで放っておくといざというときにトラブルが起きないとも限りません。もう一度要項をよくお読みになって、手続き時の動きをシミュレーションしておきましょう。

阪神間では、例えば神戸大附属中等（以下ＫＵ）と神戸女学院が、互いを意識しているかのような日程になっていますね。ＫＵの入試日は神戸女学院２日目の翌日です。併願を意識してのことでしょう。神戸女学院はまず1/24に入学金40万円と協力金10万円を納入が必要で、1/26に２回目の招集があります。この1/26はＫＵの招集日でもあり誓約書の提出を求められます。「誓約書提出後の入学辞退は原則認めない」との脅し？文句が要項にも記載されています。もっとも法的拘束力があるわけではないので、実際に誓約書提出後の入学辞退もあったようです。学校も体裁があるので「正当な理由があったため認めた」とはしていますが。ＫＵと神戸女学院で迷うケースは多いようですね。「塾友と一緒に神戸女学院に行きたい」というお子さんと「どうせ大学受験するなら学費が圧倒的に安いＫＵに行かせたい」という親御が衝突するという話もあるそうです。

今更かもしれませんが、納入金についても「お金と心の準備」はできていますか？埼玉・千葉で「前受け」の受験生が多い学校では、手続き納入金を一部延納できる制度があります。2/1入試が本命ならその結果を見てから判断できるのです。手続き締切日をかなり遅くして、一切「前金」を取らない太っ腹な学校もあるくらいです。ところが、阪神間の学校はその点では大きく劣っていますね。前述の神戸女学院は入学金40万円は辞退しても返金しません。40万円ですよ。

入学金は「入学の権利」を得るためのものであり、役務提供の代価ではないため返金ナシということになっています。ただ、その「権利」が40万円にもなる正当な理由は何なのでしょうか。辞退があっても補欠繰り上げで補充しているのだから、損害といっても事務手数くらいなものだとは思うのですが。その他の学校では20～25万円辺りが相場のようですが、神戸女学院同様40万円という学校もあります。

それがルールだと言われれば仕方がないのですが、来年以降に受験する方は入試要項をよくご覧になって併願日程を考えましょう。志望校が一本なら関係ないのかもしれませんが。では、また。