東京の塾銀座・代々木の思い出②（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #中学受験 #中学受験ブログ #代々木

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。私（当塾教室長）の代々木の思い出の続編です。

東京の塾銀座、代々木に通塾していた私。本が大好きな私は「司書教諭」という資格を取るべく、朝早くから夜遅くまで大学生として勉強をしていました。私が通っていた学校は、一般の中学・高校の図書館や図書室とは比べ物にならないくらいの立派な図書館を持っていたのですが、その図書館の本をほとんど読みつくして表彰されました。なので、国語「教諭」と図書館に勤められる「司書」の資格を取ろうと思ったのです。

大学２年か３年の頃、「お小遣いが欲しい」という安易な？理由でバイトを探すことに。その頃の女子大生のバイトといえば、例えば「デパ地下の売り子」「食品の試食サービス」などがありましたが、チビの私がショウウインドウに背が届くハズもなく…それなら塾講師にと、教職も取っていた私は大学の近くをまず探したのですが、「女子大学生の講師は取らない」という信じられない答えが。面と向かって「女子大生はチャラチャラしていて子どもに舐められるから」と言われました。今じゃ立派な○○ハラですよ。勝気な私は頭にきて「そういうことなら代々木の町で探してやるわ。塾講師になってやる！」ということで代々木に舞い戻ってきたわけです。

或る進学塾の門を叩き、まず言われたのが「黒板に届くかね、背が。」でも、塾長の「女子の塾講師もいいじゃないか。キミは個性的だし。塾生たちを頼むよ。」の一言で採用。入ってみたら周りは男ばっかり。でも、うれしくて、担当を任された中学受験組のクラスで張り切りました。張り切り過ぎて、授業中大笑いしたり、歌をうたったりしてよく他の講師たちから「何をやってるんだ！」と怒鳴られました。でも、何よりも子供たちが可愛くて、週2回のはずがだんだん塾講師にハマっていったわけです。

それでも、まだ「司書教諭」の夢は諦めたわけではなく、東京都の教員採用試験にはちゃんと合格したのです。でも！ある哲学者との「出会い」が私の運命を大きく変えることになりました。ミシェル・フーコーです。この事を書くと長くなるし、個人によっても感想や意見があるので深くは書きません。ただ、一言で言えば「私が学んできた教職というのは、子どもたちを管理するためだったのか？」という疑問でした。塾講師をやりながら、ＪＲ代々木駅から三多摩に帰りながら、鬱々ともして結構悩みました。でも、その時も可愛い子供たちに助けられました。自分たちだって入試で不安なはずなのに「先生この頃元気ないね。彼氏にふられた？あ、いないか。」あんたたち、コラー！といったやり取りも。

こうして塾講師の世界にどっぷりハマった私は、せっかくの教員採用を蹴って塾に就職することにしました。最後まで反対していた母親とはしばらく「冷戦」状態になりましたが…その話は次回にしましょう。では、また。