関西有数の塾銀座・ニシキタの思い出（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #中学受験 #中学受験ブログ #西宮北口

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。最近少し厳しい話題が続いたので、今回は軽い話題を。関西住みたい街の一位が「西宮北口」（通称ニシキタ）と聞いて、私（当塾代表）もニシキタに塾通いしたことを思い出しました。関西以外の方にはピンと来ない話でしょうが、ニシキタは阪急西宮北口駅を中心にした関西有数の塾銀座で、現在でも大小合わせて80以上の塾がひしめきあっています。

阪急神戸線と今津線の複線同士のダイヤモンドクロス（線路が直角に平面交差しているもの）を電車がひっきりなしに通る音が聞こえてきたり、阪急ブレーブスの本拠地である西宮球場の照明が見えたりする中、計算テストをやったり、授業を受けたりしていました。ダイヤモンドクロスも西宮球場ももうなくなってしまいましたが、当時からニシキタには人が多く行き交っていた記憶があります。

いくつかある教室の中には雑居ビルにあるものも多くあり、１階に「○子の王○」が入っているような教室も。いろいろな面で今よりユルかった時代のこと、休み時間に教室を抜けて○子を食べに行き涼しい顔で戻ってくるのですが、教室中にニンニク臭を撒き散らして怒られるような猛者もいましたね。管理責任を厳しく問われる今ではちょっと考えられないことです。とは言え、大部分の塾生はおとなしく持参の弁当を食べていましたが。

年月が過ぎ、今度は塾講師としてニシキタの教室に来ることに。灘や甲陽の受験クラスともなると、講習時期は朝から晩まで授業があります。私も小５と小６の灘クラスと甲陽クラスを担当し、多い時で１日に110分×２講＋90分×４講+居残り指導60分をこなしていました。ごくまれにあった空き時間に休憩していると「××（私の名前）さんが休憩している！」と驚かれる始末。ある講習では、講習期間中の総指導時間で全講師中３番目だったこともありました。嬉しくもないですが…

大変なのは小６生も同じで、食事休憩が昼と夕の２回ありました。衛生面を考えて弁当は昼だけ用意してもらって、夕食はホカ弁の注文を塾で取りまとめることになっていました。登塾したら受付でホカ弁を注文してお金を払うと、夕食時までにホカ弁屋が配達してくれるシステムでした。多いクラスだと50人くらいいるので、スタッフや講師で手分けして弁当を配るのもちょっとした仕事です。ホカ弁も一気に50個集まるとなかなか壮観ですよ。たまに早退した子がいてホカ弁が余った時は、私が買い取って子ども達と一緒に食べたこともありました。

今では「塾弁」というのがあって、個人的に弁当を注文して塾まで届けてくれるサービスがあります。冷凍食品は使わず栄養面にも配慮された温かい弁当が食べられることが人気だそうですね。当然のことではありますが、そういう面も含めて私たちの頃とはずいぶんと様変わりしました。阪神間の中学受験もあと１カ月。ついつい勉強に力が入ってしまいますが、食事もしっかりとって万全の体調で臨んでほしいものです。では、また。