全国統一小学生テスト～決勝大会が始まった理由～（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #中学受験 #中学受験ブログ #全国統一小学生テスト

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。当塾は第２回から公認会場として全国統一小学生テストを実施していることは以前にも書きましたが、初期の頃は公認会場になっていた塾が今よりもっと多かったように思います。関西ではあまりピンと来ない方もいるかもしれませんが、かつては「四谷大塚」と言えば首都圏中学受験の王者として君臨していたと言っても過言ではありませんでした。

その四谷大塚が主催する全国規模のテストが無料で実施できるということで、その名を頼んで公認会場になった塾も多かったはずです。自前でイベントを打ってもなかなか集客できないご時世ですから、テストで塾に足を運んでもらえれば、上手くいけばその後に入塾してもらえるかもしれないと考えるのも無理はありません。四谷大塚でも今ではこのテスト経由での入塾が最も多いようです。他の大手塾がこぞってよく似たテストイベントを行うようになったことからも、かなりの影響があったことは確かなようです。

その代わり、公認会場でテストを実施する際は、公平性を担保するためにかっちりとした「マニュアル」に従うことが求められます。ところが、これを厳密に守らない塾があって、解答用紙が隣の受験生と入れ替わってしまう等のトラブルが発生。当然成績表も正確に打ち出せず、そんな塾にはテスト本部にクレームが入ります。そういう塾は次回テストの「公認」が得られず、撤退を余儀なくされました。問題用紙の管理についても杜撰なところがあったと聞き及んでいます。前回触れたように、さっさと売り飛ばしたところもあったのでしょうね。

あと、塾にとっては塾生から成績優秀者が出ればいい「宣伝」になるという面もあります。当塾でも塾生が「兵庫県第１位」になったこともあり、周囲にかなりの「衝撃」を与えたことがありました。残念ながら、決勝大会にはあと数点で行けなかったのですが。ウチの塾生の特徴としては、６年生の11月に自己最高をマークする生徒が多かったことが挙げられます。これは、総合的な学力が本当に伸びてきたことを表しています。

かつては「決勝大会」はなく、１回のテストで成績優秀者を発表していました。ところが、どうも怪しいという事例が出てきたのだそうです。発表された成績優秀者の名前を見て「アイツがあんなにできるはずがない」というようなことがあったらしいのです。テスト後に配付するために、解答解説は事前にテスト会場に送られています。これが疑われたのです。そこで、主催者は成績優秀者を集めてもう一度テストをすることにしたのです。これが決勝大会が行われるようになった理由です。ズルをした生徒は決勝大会で赤っ恥をかきかねないので、決勝大会が開かれてからは怪しい事例はほぼなくなったそうです。しかし、狡いことを考えるヤツはどこにでもいるものですね。中学受験を志す子は絶対にこんなことをしてはいけません。ズルをすればてきめんに成績が上がらなくなります。親御もそんなことを教えないようにしましょう。では、また。