【緊急告発】全国統一小学生テスト過去問誰が買うねん？ #中学受験 #中学受験ブログ #全国統一小学生テスト

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。全国統一小学生テストも決勝大会での成績優秀者が発表され、これですべての日程が終了しました。その一方で、この時期になると○○オクや○○カリ等のオークションサイトやフリマサイトに、全国統一小学生テストの問題用紙や解答、結果資料集の出品が数多く見られるようになります。安くて500円程度、高いと5000円以上の値付けがされています。ご存知の通り、このテストはずっと無料で行われており、せいぜい会場までの交通費程度で手に入れたもののはずなのですが、随分と欲深い値付けですね。

親御が出品している場合は「二度と受けていただかなくて結構」と憤りを感じます。テストというものは、受かる前の準備、テスト本番、テスト後の見直しの３段階で役立てるものです。また、ある程度長いスパンで通してみたときに、お子さんの勉強の成果が表れてきたか、未だに弱点となっているところはないか等を分析する為のデータとしても蓄積すべきものです。勿論、いつでも見られるように問題も保管しておくべき。それを「売り」に出すとはどういう了見なのでしょう。目先の僅かな金を手に入れる代わりに、どれだけのものを捨てているかまったくわかっていないのでしょう。以前のブログでも触れましたが、そういう人たちは価値観のすべてが金なのでしょうね。そんな姿勢ではテストを受けても何の成果も得られません。というより、売上金以外は必要ないとお考えなのでしょうから。

あと、中にはテストを実施した塾が転売しているのでは？と思うものもあります。未使用一式を謳っている出品がそれです。実施会場では、マークシート等を誤って破損してしまう等の不測の事態に備えて、いくらか予備の問題用紙があります。監督者の言うことを聞いてくれれば大丈夫なはずなのに、中には自分勝手に乱暴に扱って何部も破損してしまう子もいます。そんな子はまず間違いなく成績も悪いのですが。ということで、テストが無事終われば予備が手元に残ることになります。未使用の問題用紙が。実施会場が実費負担するのは受験票の送料と当日の人件費程度で、大方は主催の四谷大塚が負担していますので、ここでもやはりほぼタダのものを換金しているのです。著作権云々の前に信義則に違反する行為ではないでしょうか。あと、タレントを使用した非売品のグッズを出品している例もありますが、これは主催の四谷大塚からも固く禁じられています。「肖像権の関係でタレントの所属事務所から損害賠償を求められることがあります」と警告されているのです。出品している人、バレたら知～らんで…

買うヤツがいるから売るヤツが出てくるのです。全国統一小学生テストの過去問なんて買ってどうするのですか？少なくとも支払う金額に見合うものは得られませんよ。「買おうかな」と思っているそこのアナタ！悪いことは言いません。お止めなさい。次回は「なぜ全国統一小学生テストで、決勝大会が行われるようになったか？」についてお話しします。では、また。