全国統一小学生テスト～そろそろ目を覚ましましょうよ（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #中学受験 #中学受験ブログ #全国統一小学生テスト

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。全国統一小学生テスト、自己採点の結果はいかがでしたか。早くも決勝大会への点数の予想などが出ていますが、受けられたみなさん、お疲れさまでした。11月3日は学校によっては音楽会・学芸会などの行事があり、午前中の実施が難しくなっている地域もあります。でも、午前中に学校の行事を終えてからこのテストを受けるなんて、とってもえらいと思います。まずは「お疲れ様」ですね。様々なご家庭で、様々な対策を取ってこのテストに向けて頑張っていらした様です。でも・・・。

このテストに限らず、中学受験するに当たって「お子さんにものすごく手をかけるご家庭」が多いようですね。具体的には、ベッタリと塾の勉強を見ていたり、塾のプリントをお子さんの代わりにすべて整理していたり…どうにも心許ないと思うあまり、親が手をかけたい気持ちもわからなくもないのですが、あまりに行き過ぎると困ったことになるかもしれません。中学受験で？いえいえ中学入学後です。中学受験に限らず、「受験」というのは一つの「親離れ」の儀式であると思います。同時にそれは「子離れ」でもあります。いつまでもいつまでもお子さんのそばにいて、世話を焼き続けたり口出しし続けたりできないはずですから。

おや？でもこの頃は違うのでしょうか。就職先にまで電話をして「ウチの子どもにあった仕事を何故させてくれないのか」などという親御さんもいらっしゃるようで。先ほどの「中学受験後」ですが、「中学受験だけをターゲットにして合格すればそれでよい」というのでは、入学後の「自学自習」が出来なくなります。実際、入学後にお子さんが学習に対して「立ちすくむ」場面も多く見ています。目標を見失ってしまうんですね。塾の言うままに、そして親の言うままに人形のように勉強をして、合格したはいいけれど…

思春期になって「自己」と向き合う際に迷ってしまうお子さん、います。お子さんも成長して「自我」に目覚めるからです。私立中学入学後もお子さんの人生があり、一人で頑張っていかねばなりません。もっと言うとその先の「人生」こそ「一人」で頑張っていかねばならないのではないでしょうか。親バカになる気持ちもわからなくはないのですが、もう少し手を離したら、でも目を離さずに…そう思うのは、今どきの「子育て」感覚とはかけ離れているのでしょうか。このテストの盛り上がりのたびに、決勝大会だ、あと何点足りなかった、という声を聴くたびに「誰のための、何のためのテストだ？」という気になってしまいます。え？「自学自習」って何？もう一回言います。「手を離し、目を離さず。」この先にあるものだと思います。そして、お子さんの可能性や自尊心を信じる親の「忍耐」の先にも。たかがテスト、されどテスト、です。テスト後の自慢とも自虐ともつかぬブログなどを見るたび、「そろそろ目を覚ましましょうよ」と思うのです。では、また。