中島らもが見た灘⑥(神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia) #中学受験 #中学受験ブログ #灘校

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2018/10/10 中島らもが見た灘⑥(神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia) #中学受験 #中学受験ブログ #灘校

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。「中島らもが見た灘」の最終回です。

 

「丸々2年間勉強していなかったが、高1まではそこそこの成績だった。いくら難しい国立大学の試験だとはいっても、四分の一かそこいらはできるだろう。」と思って受験した神戸大学でノックアウトを食らい、関西学院大の哲学科にも蹴られたらも氏は浪人の身となりますが、「浪人時代のことをさっぱり覚えていないのは、それがあまりに不安な日々だったために僕の意識が記憶を封じ込めようとしているのではないか(中略)意識がこのころの不安感をかなり奥深くに封じ込めた証拠には、僕はいまだに夢でうなされるのだ。夢の多くは試験の夢である。」と著書にあります。それが書かれた章に、らも氏は「モラトリアムの闇」というタイトルをつけています。文章のスタイルとは裏腹に、このタイトルからも、らも氏の苦悩がどれだけ深かったか読み取れます。

 

「十代前半の明るさに比べると、後半はひたすらに暗い。ほんとうのところはこの後に、『超絶的に明るい、おじさん時代』というものが忽然と横たわっているのだが、…」とあるように、社会に出てから持てる才能を活かして多岐にわたる活躍をしたらも氏ですが、十代後半がひたすらに暗かった原因が「灘校生活」にあったのもこれまた厳然たる事実。繰り返しますが、単純な落ちこぼれの話ではありません。地頭が良く、勉強も苦にすることなく、クソがつくほど真面目だった秀才小学生が、なぜこれほどまでに「灘」を受け入れられなかったのか。なぜこれほどまでに「モラトリアムの闇」でもがかねばならなかったのか。

 

校長があるインタビューで「同級生の中島君」について問われ、「まあ酔っ払いでしたが、面白い男でした。有名大学なんか行かなくても生きていける自信があったんでしょうね。勉強は全然しなかった。」と答えています。これまでご紹介したらも氏の話からすると、果たしてそうだったのだろうかと首を傾げざるを得ません。校長の話を逆に読めば「灘校生なのに有名大学に行けなければ、恥ずかしくてとても生きていけないだろう。」とも取れるのではないでしょうか。これは、前回の「灘の『自由』は『東大を目指すこと』の上に成り立つものである」と同義です。少なくとも、そういう考えが「灘の主流」であることは理解しておきましょう。

 

「アリの集団は三分の一が優秀で、三分の一が普通で、三分の一が怠け者である。」という話があります。「それでは3つの集団の優秀な三分の一を集めればいいだろう」ところが、実際にそうするとやはり「三分の一が優秀で、三分の一が普通で、三分の一が怠け者」に分かれるのだそうです。「鶏口となるも牛後となるなかれ」ママの言う通りに勉強し続けて、やっとの思いで合格をつかんで入った学校で待ち受けるのは今までとは比べモノにならないデキル集団。だけど、ママはそこでも今まで通り上位にいることを求め続ける。自分で道を切り拓く打たれ強さなんてないのに…そうやって「秀才」が「三分の一の怠け者」になっていくのです。

 

アナタの学校選びの基準は何ですか?それが単純な「数字」だけでないことを願います。それでも超進学校を目指させるというのであれば、お子さんが超進学校の「三分の一の怠け者」になるかも、という覚悟はできていますか?そうなってもお子さんを見放さない自信がありますか?

 

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