中島らもが見た灘③(神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia) #中学受験 #中学受験ブログ #灘校

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2018/10/04 中島らもが見た灘③(神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia) #中学受験 #中学受験ブログ #灘校

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。女子校のお話はいったんお休みして、今回は「中島らもが~」を続けます。灘校の校風というと「自由」という言葉が出てくることが多いのですが、かつては兵庫県の公立校と横並びで「頭髪は丸刈り」を強制していました。らも氏も「丸坊主制度に対する学校側の言い分は、判で押したように『非行の防止』『中学生らしさ』」と言い、「では、丸坊主の悪役外国人レスラーはとても『中学生らしい』のだろうか」と皮肉交じりに書いています。らも氏が高2で崩れていった理由が2つありますが、実はこれらのことも関係があるのです。

 

1つ目。ちょうど学生闘争の嵐が吹き荒れていた頃、灘校でも生徒が「丸坊主の廃止と服装に自由化」を学校に要求。すったもんだの交渉の結果「来学期からは頭髪並びに服装の自由を認める」と相成ったのです。その先頭に立ったのは勉強の良くできる正義感の強い生徒達で、おそらく相当弁も立ったのでしょう。大学生と違って実力行使に及ばずとも、学校側を理論でねじ伏せたのだと想像できます。ただ、らも氏は生徒集会もサボって「授業がないっちゅうのはええのう」と喜んでいた、と述懐しています。それまでもいくつかの「いたずら」により「母親と一緒に校長室お呼び出し」処分を何度か食らっていたらも氏、ここから授業のサボりが増えていったそうで、高2で高校内容が終了するという進度の灘校では「致命傷」になりました。

 

2つ目。らも氏の奥さんはご自身の著書の中で「母親によって勉強ロボットに仕上げられたことへの反抗心があったのでは」と推測しています。「子どもの頃は、正義感に満ちた、道徳的でいい子な、すごく嫌なヤツだった」とらも氏自身が言っていたとし「母親の価値観のままに大きくなった自分を嫌悪していたんじゃないか」と綴っています。超がつく進学校でほとんどの生徒が東大を目指す中、らも氏は将来の目標を見つけられずにいたようです。そんな高2のある日、先生が生徒に「人と違うことをしてはいけませんよね」と言った瞬間、らも氏は「何もかもがばからしくなった」そうです。そこからさらに授業をサボり、テストまでボイコットするようになっていったのです。

 

8番で入学し、「校長室呼び出し」を何度も食らう「変な生徒」ながらも高1までついていったことからも、生来の能力が劣っていたとは考えられません。らも氏の著書を読んでもわかるのですが、飄々とした文体ではあるものの、その中には鋭い観察や風刺が練り込まれており、かなり繊細だったことが窺われます。らも氏の内面を決定的に崩壊せしめた「灘校の自由」。自分の見栄のためだけに灘の合格を我が子に「強制」する教育ママゴンには永遠にわからないとは思いますが、次回はその辺についてお話しします。では、また。

 

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