【Academia流】学校紹介～三田学園中～③（神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia） #中学受験 #中学受験ブログ #三田学園

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。いつもブログをご覧くださってありがとうございます。もう少し、三田学園についてお話ししたいと思います。うちは神戸市北区にある塾ですので、「神鉄」沿線の学校には注目しています。前回までは「情報」中心でしたが、今回は【Academia流】全開でいきます。

私（当塾代表）にとってはあの三田学園が共学化？というのが本音でした。今は昔、三田の小さいけど結構有名な進学塾に勤めていた頃、三田学園は下のクラスで普通にやっていれば受かる男子校でした。落ちるのは勉強の姿勢が最後までできなかった男子で、そのまま塾の中学部に残っても北摂三田高に入れなかった子が大半でした。今だからぶっちゃけますが、そこそこできる三田学園志望の塾生がいたら、親御さんとの面談で三田学園以外の学校を考えるように言ったこともありました。当時の三田学園は良くも悪くも「伝統校」で、「２日入試をやっているのは上位校の証」と考えていたり、明らかに下位の生徒が落ちこぼれていっても「それも生徒の自由」とほったらかしたり、言葉の端々に「ウチは『灘』と並ぶ男子校なんだ」というのがありました。「２日入試」も「生徒の自由を尊重」も灘と同じという理屈なんですね。曲がり形にも灘出身の立場で言えば「何考えてるねん？」でした。

ところが、ちょっと風が変わったのかな？と思うことがありました。その三田の塾に第一志望の女子校に合格した子がいたのですが、その子の親御さんが三田学園の関係者で、卒塾後に「お話を聞かせていただきたい」と。私も塾長の横にちょっと座らせてもらったのですが「学校内でこのままではいけないのではないか、という声が上がっているのです。正直申し上げて、入学者のレベルもだんだん下がってきており危機感を持っています。塾の立場からはどう見えていて、どう思われていますか？」ということでした。塾長は「御校の入試ボーダーが下がっているというのは、失礼ながらその通りだと思います。劇的に変えるのであれば女子の受け入れではないでしょうか。実際、三田学園が共学であれば考えたいという女子の保護者もいらっしゃいます。私立志望だが、女子なので遠くまで通わせるのに抵抗があるというお考えを聞くことも多いですよ。」と伝えました。「確かに共学化の話もありますが、保守派の反対が凄いのです。現状をいくら話しても『今のままで何が悪いんだ』と聞く耳を持たないんです。」と苦い顔だったのが印象に残っています。

それからかなり後、三田学園共学化の報を聞きました。「随分時間がかかったなぁ」というのが最初の感想でしたが、（言葉は悪いですが）ギリギリ合格・落ちこぼれ必至の男子の代わりに頭のいい女子を入学させることで、学校全体のリニューアルが図れるのであればいいことでしょう。三田学園は、阪神間の学校と比べても実に広大な敷地を持っており、施設面も本当に素晴らしいと思います。今まで男っぽかった学校を変えたことでも注目度も高まったのでしょう。共学化後は合格ボーダーも上昇傾向ですし、改革することにも積極的になってきたようです。

今春入試では女子の受験生が例年に比べて少なく、女子校はどこも苦戦を強いられたようです。一部の難関校を除いて、共学校人気は確実に増しています。というより、一部の学校に人気が偏ってしまっているようです。志望理由がしっかりあればいいのですが、「私学に入学させる意味をもう少し考えていただきたいな」と思う時も多々あります。そのことについては、追々触れていきたいと思います。では、また。

■■□―――――――――――――――――――□■■