問「偏差値」とは何か簡単に説明しなさい③(神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia) #中学受験 #中学受験ブログ #偏差値

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2018/09/03 問「偏差値」とは何か簡単に説明しなさい③(神戸市北区西鈴蘭台の塾・灘中学受験Academia) #中学受験 #中学受験ブログ #偏差値

神戸市北区西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。「偏差値」シリーズの最終回です。

 

「偏差値」とは、母集団(テストでいえば受験生全体のこと)の中で相対的にどの位置にいるかを示すものだということは前に述べた通りです。異なるテストでも母集団が同じであれば、相対的位置の上下で「成績」の上下を判断できるということです。ということは、母集団が異なる場合はそもそも「偏差値」を比較したところで何も判断できないということ。他のブログなどで「A社模試の偏差値とB社模試の偏差値を比べてみた」云々というのが見受けられますが「なんだかなぁ~」です。また、理系を標榜していた知り合いの塾講師で、いくつかの大手模試の偏差値を平均して「独自」の偏差値表を作っていたのがいましたが、どこが理系やねん?その講師はその「偏差値表」を自慢気に保護者会で披露していました。あぁ、恥ずかし…

 

この理屈でいけば、ある模試において、過去の「偏差値」データを基にして今年のお子さんの「偏差値」から合格判定を出すこともおかしいことになります。だって、母集団は絶対異なるはずだから。じゃ、どうやって合格判定するか?模試会社は入試終了後から模試受験生の合否を追跡調査して、その受験生の合格ラインを割り出します。それに次年度の事情(入試要項の変更等)を加味して、合格判定の数字を推定します。そうです。そこには必ず「経験という人間の勘」が入っており、偏差値自体は絶対ではないのです。

 

実はそれどころではないのです。この合格判定向けの「偏差値」には「忖度」が働いていることがあるのです。どういうことかというと、例えばP塾で、例年ならQ中のA判定偏差値が70のところ、ある年はP塾生が好調で合格者が増え、生データではA判定偏差値が68になったとします。そこで、P塾は次年度にQ中のA判定偏差値を68と発表したところ、Q中の先生が「それはウチが易しくなったということかい?」とそれとなく「クレーム」を入れました。「いえいえ、ウチの塾の生徒が頑張った結果でして」と正論を言ったP塾でしたが、その次の年から合格実績に関係なくA判定偏差値を70で固定してしまいました。「偏差値表で上位にいないと親御の評価が下がる」という学校と「Q中のご機嫌を損ねたくない」という塾の、双方の思惑が一致した結果です。こんな「捏造」ともいうべき数字を、あなたはまだ信じるのですか?

 

「『偏差値』とは何か簡単に説明しなさい」の解答です。「『偏差値』とは絶対信じられる数字ではなく、あくまでも参考にしかならないものである。」入試の成否を決めるのは、その時の合格最低点が取れるかどうかだけ。当たり前でしょ?「模試でA判定

だったのに落ちた。どうしてくれるんだ!」と模試会社に抗議の電話を入れる人が毎年いるそうです。こんな数字のカラクリにも気づけない親御さんでは、お子さんを「不合格」にしてしまうのも仕方がないでしょう。そうならないためにも、「偏差値」の真実をよく理解し、「親の中学受験『偏差値』」を高くしておきましょう。

 

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