武庫川女子大附属中入試変更（神戸市北区の塾・灘中学受験Academia）#武庫川

神戸市北区・西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。とんでもない大雨ですね。道路も鉄道もズタズタで教室に来るだけでも大仕事。そちらの対応でてんやわんやでブログの更新が滞ってしまいました。今回は、武庫川女子大附属中の来年度入試変更についてです。

1939年公江喜市郎氏により武庫川高等女学校が創設され、来年で80周年を迎える伝統女子校です。今までに19万人が学んだそうで「社会を生き抜くたくましい女性～教室から世界へ　創造的な未来を拓く～」を教育目標としています。平成29年度より中学を２コース制とし、創造サイエンス（CS）コースと創造グローバル（CG）コースと銘打っています。CSは科学技術系の人材育成中心で、附属大学の薬学部、建築学部などへの進学がメインとなります。CGコースは高２で文理選択、全学部進学可能となっています。なお、高３で上位15％に入っていれば、国公立および武庫川指定の他私大の学部・学科との併願が認められます。反対に、成績が極めて不振の場合は、高校・大学進学時点で内部進学を認められないこともありますし、その前段階で部活停止の処分等をされることもあるそうです。思ったよりキツイようですよ。そこのあなた、しっかり勉強を頑張りなさい。すべてのムコジョへの当塾からのメッセージです。

さて、来春入試の変更点は５つ。それは、①方式・日程②英語入試導入③思考力入試導入④Web発表⑤加点制度です。

①初日午前に自己推薦入試「SR入試」と4/3科選択入試「4/3S入試」、午後にグローバル入試「G入試」、翌日午後にみらい思考力入試「F入試」、さらに次の日午前に２科入試「２S入試」が実施されます。「SR入試」は旧M方式に近く、事前審査で受験資格を得た生徒だけが受験でき、試験当日は作文と面接が課されます。「4/3S入試」でCS志望者は理科必須となり、算数は200点換算されます。

②「G入試」では試験科目に英語が加わります。CS志望者は「算・国」または「算・英」（算数は200点換算）、CG志望者は算・国・英からいずれか２科目選択です。英語のレベルは英検４・５級程度ということで、表現力を問う問題も出題するとのこと。

③「F入試」は思考力を問う合科型の60分・100点の試験を行います。コースにより大問を選択しますが、CS志望者は自然科学系の設問を選択します。

④出願だけでなく、発表もWeb上で行います。

⑤「SR入試」以外は、小学時代に取得した資格・免許等や皆勤・児童会長を務めた等の特性等に対し最大25点（資格免許15点、特性等10点）を加点します。各項目について学校指定の用紙に証明書の写しの添付が必要です。

詳細は入試説明会において「募集要項説明」という形で発表されます。学校のホームページでご確認ください。

「今流行っているものをすべて詰め込んだ入試」ということになりそうです。武庫川女子中は附属の総合女子大学に繋げるために「舵」を切ったとも言えます。個性的な受験生が集まり、個性的に合格を決める2020年大学入試改革。武庫川女子大学も「個性的でしっかり勉強をしてきた子」に「合格」を出すでしょう。附属中高の生徒を、同じような「個性的でしっかり勉強ができる子」に育てよう、という気概が感じられます。

あ、それから。ここに入学されたら「ある皇族」の方にちなんだ有名な「ランチ」があります。別に超豪華なランチではありませんが、その売り上げの一部を外国の飢えに苦しんでいる子のために寄付をする、というものです。ぜひ、ご賞味を。ここの制服は「学習院女子中高」とほぼ同じ、これがヒントです。あと１つだけ注意点が。受験料ですが、今春は後期日程を受けなければその分は不要だったのですが、来春は後期日程分も前もって納める必要があります。ご注意ください。では、また。