お家で育てる国語力~本が読めるお子さんにするには~⑥ #国語力 #読解力

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お家で育てる国語力~本が読めるお子さんにするには~⑥ #国語力 #読解力

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2018/07/04 お家で育てる国語力~本が読めるお子さんにするには~⑥ #国語力 #読解力

神戸市北区・西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾の灘中学受験Academiaです。少し脱線しているようですが、A君の話にもう少しお付き合いください。「国語力」のこと、忘れているわけではありませんので。

 

さて、インテリもどきの(根に持っている?)スター講師陣に指導を拒否されてしまったA君。もう私(当塾教室長)が指導するしかないじゃん。前回の「困った問題」というのは、入試の過去問の指導をどうするかということ。私のクラスで授業を受けていた時は、そのレベルの学校の過去問を既にやり終えていました。その時点でもよくできていました。

 

A君が私のところへやってきました。「お母さんになんて言おう。元のクラスに戻れないなんて言えないよ。」私は思い切ってA君に聞いてみました。「あなたはどうしたいの?どこを受験したいの?君の受験に最後まで付き合うから、自分でどうしたいか親に言いなさい。」もう時間がないんです!入試日まで。過去問演習もやらなくちゃいけないのに…

 

次の日、開成中の過去問題集をもってA君が来ました。「先生、お願いします。」塾での過去問演習は塾独自の専用の問題集でやることが多いのです。数年分の過去問から分野別に「切り取って」演習をします。ちなみに、当塾(灘中学受験Academia)の場合は数年分の過去問を秋以降に、年度別に全科目を通して行います。合格最低点と比べながらやることでその時点での達成度がわかるし、何よりもモチベーションが違います。分野別に編集して「つまみ食い」で演習するのとは演習効果が段違いです。カリキュラムが決まった従来のやり方の塾ではできないのでしょうね。まったくもってもったいない過去問の使い方です。

 

さて、A君の場合ですが、もう時間がありません。持ってきた過去問を別室で解かせることにしました。一度にです。時間も試験時間通りに。私の目の前で。すると…集中力も、読解力も、戻っていたのにはびっくり。お母さんと「一戦交えて」自分の意志をもつ自信が、A君をもとに戻したのです。そして受験の日。私は受験応援には違う学校へ行ったので、彼の様子はわかりませんでしたが「笑って受験会場に入っていったぞ」とある先生から聞いていました。

 

実は、私はA君にあるものを試験前日に渡していました。普通、受験会場でも当日は必死になって塾のテキストなどにかじりつく受験生がほとんどです。でも、いいんです。もうがんばったのですから、当日くらいは「開放」です。「これを試験会場で読みなさい。」一冊の本を渡しました。手塚治虫の科学系漫画だったと思います。A君が「研究者になりたい」と言うのを聞いたことがあったからです。

 

「国語力」ではありませんが、「物語の持つ力」にかけたのです。そして合格発表の日。「先生、合格しました!!」おとなしいA君が私に抱きついてきました。「よかった、おめでとう。あの本、あげるよ。頑張ったから」そして、A君は私にこう言いました。「先生、僕がこの塾に講師としてもどってくるまで、絶対にいてください。」「え~、そんなに長くここで先生をしなくちゃだめかな?嫁にも行けなくなるし。」

 

それを聞いていたある講師にあとでこう言われました。「読解力がないのはお前だろ!あいつは、お前のことが好きだと言ったんだよ。」え…⁉やっぱり大切ですね、「国語力」。

 

ここまでの話を読んで次の問いに答えなさい。(各10点、合格ライン20点)

問1 A君は母親と「一戦交え」ましたが、どのようなやりとりがあったと思いますか。

問2 A君が合格を勝ち取れた理由を説明しなさい。

問3 A君の合格を聞いて、A君の母親やスター講師は何と言ったと思いますか。

 

よろしければ、お考えになったご自分の解答をお寄せください。お待ちしています。では、また。

 

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