全国統一小学生テスト・正しい成績表の見方⑤（神戸市北区の進学塾、灘中学受験Academia） #全国統一小学生テスト

神戸市北区・西鈴蘭台の塾、中学受験・中高一貫校進学指導専門塾　灘中学受験Academiaです。

今週のテーマ・全国統一小学生テスト関連の最終回、小４～小６のお話です。

小４からは理社のテストも加わり４科目となります。首都圏では４科目または２科目が主流なのに対し、関西では灘中をはじめ３科目入試のところが多いため、関西圏では３科目で受験する生徒も目立ちます。決勝大会進出者は４科目成績で決めるため、首都圏の子の方がやや有利に働く面もあるようです。もちろん関西圏からの決勝大会進出者もいるので、絶対ではありません。当塾で兵庫県第１位になった生徒は、あと算数１問の差で決勝大会を逃しましたが社会は満点でした。当初その子は大阪の４科目校に照準を当てており、社会もきちんと準備していたのですが、兵庫県第１位に気をよくして、憧れだった甲陽学院中を受験することに。ということは社会は…まあ、見事甲陽に入れたので今後に役立ててもらうことにしました。

算数は小３までと違い、質・量ともにアップしていきます。あまりのんびり解いているヒマはなさそうです。基本的な計算から受験レベルの立体図形問題まで幅広く出題されています。テスト開始当初は回により難易度にばらつきもありましたが、最近は落ち着いてきているようです。問題の難易度がほぼ正答率通りといってもよいので、現時点ではどの正答率の問題までは解けるのかを判断し、そこまでで落としてしまった問題があればその見直しを、特にそうでないなら次のレベルの問題を解くにはどう勉強していくかを考えましょう。

国語はどんどん文章が難しいものになっていきます。選択肢だからといって必ずしも解きやすいわけではありません。選択肢もよく練られていて、こう読み間違えたらこう答えるだろう、というようなものが入っています。逆に言えば、こう答えて間違えたということはこんな風に読んでいたのだなと推測できるということ。お子さんが何に躓いたのか誤答から探っていかれるとよいでしょう。点数に大騒ぎする前にやるべき大切なことです。

理科は比較的オーソドックスな出題と言えます。ただし、教科書を眺めているだけという勉強では難しいかもしれませんね。中学受験をそれなりに真面目にこなしているのであれば、取り立てて難しいということはないと思います。とはいえ、理科は扱う分野が多岐にわたるので、テストを受ければ何かしら勉強不足だったところが出てくるもの。復習できるものは早め早めに復習しておきましょう。

社会はもちろん知識問題もありますが、読ませて考えさせて解かせる問題が多くあります。考える際に基礎知識が必要ということもありますが、一問一答式にばかり慣れているとこの手の問題は苦戦します。大学入試も含めて今後は読ませる問題が主流となります。暗記が不要というわけではなく、基礎知識があるのは当たり前、それを使って考えて書かせるのです。つまり今までよりもう一段上を問うてくるのです。「覚えるのがめんどくさい」子はその時点で予選落ちというわけです。そこら辺を勘違いしている向きもあるようなので、念のため申し添えます。

最後にこれだけは。点数ばかりにこだわっているとロクなことがありません。最悪、お子さんをスポイルしかねません。正しい成績表の見方をしていただいて、お子さんの「これから」に役立ててください。切にお願いします。全国統一小学生テストに関してはここまで。では、また。